ゴールドとシルバー、どっちが似合う?|イエベ・ブルベの見分け方と、迷ったときの選び方
八月の終わりになると、日が落ちるのが少しだけ早くなりますね。
夕方の光がやわらかくなって、鏡に映る自分の顔色も、真夏とは違って見えます。
この時期になると、去年しまったアクセサリーを出してきて、なんだかしっくり来ないな、と思うことが増えます。
お客さまからのご相談でも多いのが、金色と銀色のどちらを選べばいいのか分からない、というお話です。
今日はその選び方と、当店の在庫を実際に数えて分かったことを、ご紹介しようと思います。
ゴールドかシルバーか、決め手がないまま選んでいる
アクセサリーを買うとき、形やモチーフは自分で選べます。
猫が好きなら猫を選べばいいし、小さいものが好きなら小さいものを選べばいい。
ところが金色か銀色かという分かれ道だけは、好みで決めていいのか、似合う似合わないで決めるべきなのか、はっきりしないまま立ち止まってしまう方が多いようです。
私の場合は、この二つを分けて考えるようにしています。
似合う色の見つけ方が前半、それでも決まらないときの逃げ道が後半、という感じです。
手首の内側の血管を、明るいところで見てみる
いちばん手軽なのが、手首の内側を窓辺に持っていって、血管の色を見る方法です。
緑がかって見える方は、肌が黄みよりのイエローベース。金色が肌になじみやすいと言われます。
青や紫に見える方は、肌が青みよりのブルーベース。銀色のほうがすっと溶けます。
やってみるときのコツが一つあって、蛍光灯の下ではなく、必ず昼間の自然光で見てください。
部屋の照明の色に引っぱられて、まったく違う色に見えることがあります。
夏の終わりは、答えが変わっている時期です
この見分け方でやっかいなのが、日焼けです。
日に焼けると肌の色が濃くなって、春先には銀色が似合っていた方でも、夏の終わりには金色のほうがなじむということが起こります。
秋が深まって肌の色が戻ると、また元に戻ります。
つまり、一度調べたら一生それ、というものではありません。
今の自分の肌で見たときにどう見えるか。それだけを見ればいいと思っています。
髪と眉の色も、けっこう効きます
耳もとや首もとにつけるものは、肌だけでなく髪の色とも並びます。
明るい茶色に染めている方は、金色のほうが髪から浮きません。
黒髪やグレーがかった髪の方は、銀色のほうが落ち着いて見えます。
白髪が増えてきた方から、昔は金色ばかり選んでいたのに最近しっくり来ない、というお話をうかがったこともあります。
髪の色が変われば、似合う金具の色も変わる。それだけのことだと思います。
どちらでもない、という結果になる方もいます
血管を見ても緑とも青とも言えない、という方は珍しくありません。
その場合は、どちらも着けられるということです。
似合わない色を無理に探す必要はないので、あとは服と気分で決めていいと思っています。
この見分け方はあくまで、迷ったときに背中を押してくれる道具です。
それでも決まらないときは、引き出しを開けてみる
私がいちばん確実だと思っているのが、今持っているアクセサリーを全部出して、金具の色を数えてみる方法です。
理屈ではなく、これまで自分が手に取ってきた結果が、そこに出ています。
数えてみて銀色が多かったなら、新しく買うものも銀色にしておくと、家に帰ってから重ね付けができます。
この数え方は、しまい方を見直すついでにやると早いです。アクセサリーの保管方法を見直すときに、一度全部出す機会がありますので。
顔まわりと手もとは、分けて考えていい
もう一つ、あまり言われない話をします。
顔の色となじむかどうかが問題になるのは、ピアス・イヤリング・ネックレスまでです。
指輪やブレスレットは顔から離れているので、顔色との相性はそこまで気にしなくてよいと思っています。
手の甲の色や、爪の色、腕時計のベルトの色。近くにあるものと合わせたほうが、きれいにまとまります。
耳もとは銀、指もとは金、という方もいらっしゃいます。それで困ることは、ほとんどありません。
同じ形で金色と銀色の両方がある品を、数えてみました
ここからが今日の本題です。
迷っている方にいちばん親切なのは、同じ形で二色ある品を並べてお見せすることだと思ったので、当店の在庫を一点ずつ照らし合わせて数えてみました。
結果は、二十八組でした。
形もお値段も同じで、金色と銀色の両方が今えらべる品が、二十八組ある、ということです。
数えているうちに、思っていたのと違うことが三つ出てきました。順に書きます。
二十四組は、本当に色だけが違います
二十八組のうち二十四組は、商品説明を並べて読んでも、色を表す言葉のほかは一字も違いませんでした。
たとえばルチカのねこのしっぽ ピアス(ゴールド)と同じくシルバーは、どちらも二千五百三十円。品番も同じで、素材欄も毛糸・ラメ糸・合金・ガラス、ポストはサージカルと、まったく同じです。在庫は金色が七点、銀色が三点あります。
パルナートポックのクローバーピクニックイヤリング(GD)と同じくSVも、五千七百二十円で二点ずつ。こちらは品番の末尾がGDとSVで分かれていました。
ルチカは二色で同じ品番、パルナートポックは品番の末尾で色を分ける。ブランドによって管理の仕方が違うのが、並べてみて分かりました。
金色にだけ「ニッケルフリー」と書いてある品が、二組ありました
ここが今回いちばん驚いたところです。
ルチカの「スコ座りcat」は、ぶさかわな顔とふわふわのしっぽが揺れるシリーズで、ピアス・イヤリング・ブローチの三種類あります。
このうちピアスとイヤリングで、素材欄が二色で違っていました。
スコ座りcat ピアス(ゴールド)の素材欄は「ニッケルフリー アクリル 合金 エポキシ樹脂 アクリル絵の具 ピアス:サージカル 日本製」。
スコ座りcat ピアス(シルバー)のほうには、この「ニッケルフリー」の七文字がありません。ほかの語はすべて同じです。
スコ座りcat イヤリング(ゴールド)と同じくシルバーでも、同じ違いが出ています。
金具に触れると赤くなりやすい方は、色の好みより先に、こちらの一行を見たほうがよいと思います。素材の話は金属アレルギーとアクセサリーの素材に詳しく書きました。
ちなみにカザのご近所ネコさん ピアス(GD)と同じくSVは、どちらもポストがチタンでした。こちらは二色とも同じ条件です。
同じ品番なのに、花びらの枚数が違う品がありました
もう一つ、色違いだと思って選ぶと形まで変わる品が見つかりました。
ルチカの「anitora 花 ネックレス」です。
品番はどちらもFF-2003-05、お値段も千七百六十円で同じ。ところが写真を並べると、花びらの枚数が違いました。
金色は四枚花で、商品説明にはハナミズキかヤマボウシのよう、とあります。添えてある石は淡水パールです。
銀色は三枚花で、こちらはチリアヤメというアヤメ科の花にたとえられています。添えてある石は水晶で、面がカットされています。
同じ名前・同じ品番で、モチーフの花も石も違う。写真を一枚ずつ確かめるまで気づきませんでした。

今日の一点は、anitora 花 ネックレス(ゴールド)
この記事の答えとしてご紹介したいのが、ルチカ「anitora 花 ネックレス(ゴールド)」です。
千七百六十円、在庫は二点。
選んだ理由は、商品説明にこう書いてあるからです。「肌なじみの良いゴールドカラーと小ぶりでちょうどよいサイズ感が、華奢な首元に彩りを添えてくれる」。
当店の千九百点あまりを全文検索して「肌なじみ」という言葉が出てくる品は七点しかなく、そのうち金色と銀色の両方がそろっているのは、この一点だけでした。
四枚の花びらは波打っていて、一枚ずつ表情が違います。中心には細かい筋が入っていて、光が当たると筋の谷だけ影になります。
右下にぶら下がっている丸い粒が、直径三ミリほどの淡水パールです。
花のサイズは一・二センチ角。チェーンは四十センチにアジャスターが付いていて、鎖骨のあたりに落ちます。

着けるとこのくらいの大きさです。
遠目には金色の小さな点にしか見えないので、近づいた人だけが花だと気づく、という距離感になります。
素材は真鍮と合金で、チェーンだけニッケルフリーです。真鍮のことは真鍮アクセサリーの魅力とお手入れに書いています。

チェーンはこのくらいの細さです。アジャスターが付いているので、長さは少し詰められます。
長さの決め方はネックレスの長さの選び方に、細いチェーンの扱いは絡まったネックレスのほどき方にまとめました。
銀色のほうは、三枚花のチリアヤメです
同じ形の銀色をお探しの方は、anitora 花 ネックレス(シルバー)のほうへどうぞ。こちらも千七百六十円、在庫二点です。
三枚の花びらがプロペラのように並んでいて、真ん中に小さな粒が一つ。横に下がっているのが、カットされた水晶です。
パールのやわらかい光と、水晶のかたい光。同じシリーズでも、そこがはっきり違います。
金色と銀色で迷っているというより、丸い光とカットの光で迷っている、という選び方になるかもしれません。
石の色まで一緒に変わる、四組
二十八組のうち四組は、金具の色だけでなく、合わせてある石の色もセットで変わります。
ルチカのJOHN ピアス(BL×GD)は金色に青、同じくRD×SVは銀色に赤。
コンセルト ピアス(GD×ブルー)と同じくSV×レッドも同じ組み合わせ方です。
ネコとレース ピアス(ゴールド×ピンク)は金色にピンク、同じくシルバー×ブルーは銀色に青です。
この四組は、金具の色で選ぶと石の色も決まってしまいます。逆に言えば、着たい服の色から決めてもよい、ということです。
ヒゲの色が、逆になっている猫の指輪
数えているあいだで、いちばん笑ってしまったのがこれです。
ルチカの「ムスタッシュキャット リング」は、口ひげをたくわえた猫の指輪で、ヒゲの部分が糸でできています。
ゴールドのほうは、金色の顔にシルバーの糸のヒゲ。
シルバーのほうは、銀色の顔にゴールドの糸のヒゲ。
どちらを選んでも、結局は二色が一つの指に乗ります。
金色と銀色は混ぜてはいけない、と思っている方がときどきいらっしゃるのですが、作り手のほうが先に混ぜていました。
どちらも千七百六十円、九号のフリーサイズで、金色が四点、銀色が二点あります。指のサイズの話はフリーサイズの指輪は何号?に、重ね付けは指輪の重ね付けに書きました。
在庫が偏っている組は、早めに決めたほうがよさそうです
二十八組を数えていて気になったのが、二色の在庫がそろっていない組があることでした。
ukiwa neko ブローチ(ゴールド)は六点あるのに、銀色は一点だけ。
スコ座りcat ブローチ(ゴールド)も六点で、銀色は一点です。
逆に夜の集会 リングのように、金色も銀色も一点ずつという組もあります。
ブローチの着け方はブローチのつけ方にまとめてあります。
片方が売り切れて、選べなくなった二組
数え終わったあとで、二色そろっていたはずなのに片方が消えている組が、二つ見つかりました。
パルナートポックのカスタムブレスレットチェーンは、シルバーが三点残っていますが、ゴールドはもう商品ページごとありません。
ブレスレットチャームも同じで、星のシルバーだけが残っています。
二色から選べる状態というのは、思っているより短いのだと感じました。
どちらか迷って寝かせているうちに、迷う必要がなくなってしまうこともあります。
迷ったときに、私がしていること
最後に、ここまでの話をまとめておきます。
昼間の光で手首の血管を見て、緑なら金、青なら銀。どちらとも言えないなら、どちらでも大丈夫です。
髪の色が明るいなら金、暗いなら銀のほうが、顔まわりでは落ち着きます。
それでも決まらないときは、引き出しを開けて、手持ちの多いほうに合わせます。
指輪やブレスレットは、顔から離れているので好きなほうで構いません。
そして、混ぜてはいけないという決まりはありません。ムスタッシュキャットのヒゲが教えてくれたとおりです。
おわりに
今回、二十八組を一点ずつ照らし合わせてみて、色違いというのはただの色違いではないと分かりました。
素材の一行が違っていたり、花びらの枚数が違っていたり、石そのものが別のものだったり。
金色か銀色かで止まってしまったときは、その二つを並べて、色以外のところも見比べてみてください。
思っていたのと違う理由で、どちらかに決まることがあります。
贈りものとして選ぶときの考え方は動物モチーフのプレゼント選びや誕生日・記念日のギフトガイドにもまとめてありますので、よろしければあわせてご覧ください。
シルバーそのものについてはシルバーアクセサリーのお手入れと魅力を、変色が気になる方は香水とアクセサリーの順番もどうぞ。