ロケットペンダントの開け方|写真が入るもの・入らないものと、中に何を入れるか

九月に入って、日の暮れるのが少し早くなりました。夕方に店の棚を見ていると、先月より暗く感じます。

ロケットペンダントの棚を整理していたときに、ひとつだけ、どうしても開かない卵がありました。爪を立てても、ひねっても動かない。壊してしまいそうで手を止めて、しばらく光にかざして眺めていたら、横の合わせ目に小さな出っ張りがあるのに気がつきました。そこを押したら、ぱかっと開きました。

開け方を調べてから買いたい、という方がいらっしゃるだろうと思ったんですよね。それで、当店の在庫のロケットを全部開けて、数えたところからご紹介しようと思います。中に写真が入るかどうかも、あわせて調べました。

ロケットの開け方は、留まり方で変わります

ロケットペンダントは、蓋が閉じたままになる仕組みが商品ごとに違います。当店で扱っているものは、大きく分けて二通りでした。

ひとつは磁石で留まるタイプ。合わせ目のどこかに指をかけて、上下にそっと離すと開きます。カチッという手応えはなく、すっと外れます。閉じるときは近づけるだけで、勝手に吸い付いてくれます。

もうひとつは留め具で留まるタイプ。合わせ目の側面に、小さなつまみか出っ張りがついています。そこを親指の爪で押し上げると、爪が外れて開きます。閉じるときは、カチッと音がするまで押します。音がしないうちは留まっていないので、身につけている間に開いてしまいます。

見分け方はかんたんで、側面をぐるりと一周見て、出っ張りがあれば留め具、なければ磁石です。

開かないときは、力を入れる前に合わせ目を探します

開かないときにやってしまいがちなのが、両手で挟んで力任せにひねることです。エナメルや七宝の塗りは、爪が当たると欠けます。塗りは元に戻せません。

私の場合は、明るいところで側面を一周見るところから始めます。合わせ目の線がどこを通っているか、ヒンジ(蝶番)がどちら側にあるかを確かめます。ヒンジの反対側が、開く側です。そこに爪をかけます。

それでも動かないときは、爪ではなく指の腹で押してみます。冷えて硬くなっているだけのこともあります。手のひらで少し温めると動くことがありました。

古いロケットで、蓋の縁が歪んで開かなくなっているものは、無理をしないほうがいいと思います。開けるより、閉じなくなるほうが困ります。

当店の13点を数えたら、磁石が8点、留め具が2点、開かないものが1点でした

当店の「ロケットペンダント」というカテゴリーには、いま18点が並んでいます。ただしそのうち2点は在庫が切れて商品ページが閉じていて、3点はロケット本体ではなくチェーンでした。実際に手に取れるロケットは13点です。

この13点の説明文を、一点ずつ読み直しました。留まり方が書いてあったのは11点で、内訳は磁石が8点、留め具が2点。そして1点は「開かないタイプです」と書いてありました。残りの2点は、留まり方の記載がありませんでした。

ロケットペンダント インペリアルイースターエッグ ラウンドタイプ レッド。側面の右下に小さな留め具の出っ張りが見える

写真の赤いラウンドタイプは、縦24mm。丸い懐中時計のような形です。説明文には「24mmあるので開くと比較的大きなものでも収納可能です」と書いてありました。当店のロケットの中では、いちばん中が広い一点です。

ロケットペンダント インペリアルイースターエッグ ラウンドタイプ(レッド)、6,160円(税込)、在庫2点です。

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写真が入るのは、店の在庫のうち1点だけでした

ロケットペンダントと聞くと、中に写真を入れるものを思い浮かべる方が多いと思います。私もそう思っていました。

それで、当店の在庫1,716点の商品説明を全部通して読んで、「写真を入れられる」と書いてあるものを探しました。見つかったのは、1点だけでした。

ブックロケット シルバーチャーム。本の形をしたシルバー925のチャーム。表紙が扉のように開く

英国のニック・ハバードの「ブックロケット シルバーチャーム」です。本の形をしていて、表紙が扉のように開きます。中には天使の絵が彫ってあって、その手前に小さな写真を入れられると説明文に書いてあります。

大きさは縦15mm、横15mm。1円玉の直径が20mmなので、それより小さい四角と思っていただくといいかと思います。素材は925スターリングシルバー。

ブックロケット シルバーチャーム、6,600円(税込)、在庫2点です。チャームなので、お手持ちのチェーンやブレスレットに通してお使いいただけます。通し方はシルバーチャームの使い方に書きました。

▶ 「ブックロケット シルバーチャーム 【Nick Hubbard ニック・ハバード】」の商品ページはこちら

写真を切る前に決めておくこと

15mm角に写真を入れるとなると、顔がひとつ入るかどうかです。全身の写真を縮めても、誰なのかわからなくなります。顔だけを切り出すつもりで選ぶといいと思います。

切るときは、蓋の内側の枠より1mmほど小さく切ります。ぴったりに切ると、縁が浮いて蓋が閉まらなくなります。紙は薄いほうがよくて、写真屋さんのプリントより、家庭用のプリンターで普通紙に印刷したもののほうが収まります。

型紙の取り方は、ロケットを紙の上に置いて、蓋の内側を鉛筆でなぞるのが早いです。なぞった線の内側を切ると、ちょうどよくなります。

写真を入れたあとは、水に気をつけてください。手を洗うときや雨の日に、合わせ目から入った水で紙がふやけます。銀の変色の話とあわせて、シルバーアクセサリーのお手入れもご覧いただけたらと思います。汗や湿気で黒ずんだときの落とし方は、シルバーの黒ずみの落とし方に書きました。

卵型のロケットには、小さな生きものが入っています

では当店の13点の中には何が入っているかというと、写真ではなく、小さなチャームです。9点は「開くと中には○○がいます」と説明文に書いてあります。ゾウ、蝶、ネコ、鷲、フクロウ、テディベア、金色の鳥。それからエッフェル塔と凱旋門が入っているものもあります。

ロケットペンダント インペリアルイースターエッグ Mサイズ ネコ グレー。灰色の卵にすずらんの絵、側面にヒンジと留め具が見える

これは灰色の卵に、すずらんの葉が描かれています。開けると中に小さなネコが座っています。留め具で留まるタイプで、側面のヒンジと爪が写真でも見えます。

底に穴が空いていて、中のチャームを外に出したまま身につけることもできます。閉じて卵として着ける日と、開けてネコを見せる日と、二通りの顔があります。

この形のもとになっているのは、ロシアの職人カール・ファベルジェがつくったインペリアル・イースターエッグです。フランス・パリの会社が復刻したものを、当店で扱っています。イースターエッグは、殻を破って出てくることから、生命のはじまりの象徴とされてきました。中にひとつ何かが隠れているのは、そういう成り立ちからきています。

ロケットペンダント インペリアルイースターエッグ Mサイズ(ネコ グレー)、3,300円(税込)、在庫2点です。

▶ 「ロケットペンダント インペリアルイースターエッグ Mサイズ ( ネコ グレー )」の商品ページはこちら

サイズの数字は、どこを測った数字か確かめてください

ロケットのサイズ表記は、店によっても商品によっても測る場所が違います。当店の13点も、書き方がそろっていませんでした。

「エッグ縦24mm 横20mm」と書いてあるものは、卵の本体だけの寸法です。これに対して「全体縦34mm」は、上のカン(輪)まで含んだ長さです。同じ商品で両方書いてあることもあります。胸元でどのくらいの大きさに見えるかを知りたいときは、卵本体の数字を見てください。チェーンに通したときに何mm下がるかを知りたいときは、全体の数字です。

13点の卵本体でいちばん小さいのは縦10mm、いちばん大きいのは縦35mmでした。多くは20mmから24mmのあいだに収まっています。1円玉の直径が20mm、500円玉が26.5mmなので、そのあたりを思い浮かべていただくといいかと思います。

それから、5点は「チェーンは別売りです」と書いてあります。ペンダントトップだけが届きます。当店には925シルバーにゴールドをかけたチェーンが40cm・50cm・60cmの3本ありますが、お手持ちのチェーンでも通ります。何cmがどこに来るかは、ネックレスの長さの選び方に、同じチェーンで比べた写真を載せています。留め具の種類で選びたい方はネックレスの留め具の種類を、カンが小さくてチェーンが通らないときは丸カンの開き方と閉じ方をご覧ください。

開かないものが混ざっているのは、店の側の宿題です

数えていて、ひとつ困ったことが見つかりました。

フクロウのMサイズには「こちらは開きませんが裏側にも顔があるタイプです」と書いてあります。開かない品です。ところが同じページの下のほうに、シリーズ共通の説明として「ロケットペンダントは開閉することができます」という一文がそのまま残っています。同じページの中で、逆のことが書いてあります。

これは書いた側の落ち度です。順番に直していきます。それまでの間は、商品説明の上のほうにある「*磁石で留まるタイプです」「*留め具で留まるタイプです」「*開かないタイプです」という星印の一行を見てください。そこが、その商品について書いた行です。

もうひとつ、店内で「ロケット」と検索すると、開かないネックレスが2点混ざります。パルナートポックの「アフタヌーンロケット ネックレス」は、動物たちが乗った宇宙ロケットです。「フォン・ブラウン ネックレス」は青い月で、ロケット技術者の名前をもらっています。どちらもかわいいのですが、探しているものとは違うと思います。

開けるところまでが、このアクセサリーです

ロケットは、着けているだけでは中が見えません。人に見せるものでもありません。ひとりのときに、指先で開けて、閉じる。それだけの動作のために作られています。

開け方さえわかっていれば、その動作は毎日できます。合わせ目を探して、ヒンジの反対側に爪をかける。力ではなく、場所です。

贈りものにされる方は、誕生日プレゼントに贈りたいアクセサリー12選もあわせてご覧いただけたらと思います。金属の素材が気になる方は金属アレルギーとアクセサリーの素材を、旅先に持って行くときはアクセサリーを旅行に持っていくにはを置いておきます。

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