ヘアゴムの選び方|飾りが下がってくる・回ってしまうときと、髪の量に合うゴムの見分け方

九月に入って、朝の風だけ少し涼しくなりました。
日中はまだ首が暑いので、髪を上げて過ごす日がもうしばらく続きそうです。

夏のあいだ、私は黒い細ゴムばかり使っていました。
汗をかくので、飾りのついたものは自然と後回しになっていたという感じです。
そろそろ戻そうと思って引き出しを開けたら、飾りが下を向いたまま伸びきったヘアゴムが二本出てきました。

ヘアゴムは、買うときは絵柄だけ見て決めてしまいます。
けれど使い始めて困るのは、たいてい絵柄と関係のないところでした。

今日はヘアゴムの選び方をご紹介しようと思います。
当店の在庫18点を全部並べて、商品ページの記載と写真のゴムの太さまで見ていったので、その数字も一緒に書きます。

困るのは、たいてい二つ

ひとつは、結んだあとに飾りがずるずる下がってくること。
朝は結び目のところにあったのに、お昼には毛先のほうまで落ちています。

もうひとつは、飾りが横や裏を向いてしまうこと。
鏡で見たときはちゃんと正面だったのに、写真を撮ってもらったら真横を向いていた、ということがありました。

この二つは、髪の結び方より、ゴムそのものの太さと飾りの重さで決まります。

下がってくるのは、飾りの重さとゴムの太さが釣り合っていないから

飾りには重さがあるので、結んだ輪の中で一番下へ動こうとします。
ゴムが細くて毛束の中にすっと沈むと、飾りだけが表に残って、そのまま下へずり落ちていきます。

太いゴムは毛束をしっかり掴むので、飾りが引っぱっても動きにくいという感じです。
だから重い飾りには太いゴム、軽い飾りには細いゴムが向いています。

言われてみれば当たり前の話ですが、これを商品ページから読み取るのが、なかなかできません。

ゴムの太さは、どこにも書いていませんでした

今日、在庫のヘアゴム18点の商品ページを一枚ずつ開いて確かめました。
結果は、18点すべてでゴムの太さも、輪の直径も、伸ばしたときの長さも書かれていませんでした。

サイズ欄に載っているのは、飾りの寸法だけです。
「モチーフ縦:35mm」とか「約4.5×3.2cm」といった具合に。

素材欄に「ゴム」の字があるのは、18点のうち7点でした。
しかもその7点は全部ルチカで、パルナートポックの8点は素材欄が「ピューター」の一語だけです。
ピューターは飾りの素材なので、ゴムのほうは何も書かれていないことになります。

当店の書き方が足りていない、という話でもあります。
そのうえで、今すぐ選ぶときにどうするかを書きます。

代わりに、写真のゴムを見ます

ヘアゴムの商品写真は、輪が開いた状態で撮られていることがほとんどです。
飾りに目がいってしまいますが、ゴムのほうも一緒に写っています。

飾りの寸法は書いてあるので、それを物差しにするとゴムの太さの見当がつきます。
飾りが3cmで、ゴムがその十分の一くらいに見えたら、3mm前後の太いゴムという感じです。

細い金色のラメの紐ゴムに、木でできた猫の飾りがついたヘアゴム(ルチカ ねこさん)

これは当店のルチカ「ねこさん ヘアゴム」です。
飾りは約4.5×3.2cmと書かれています。
その横に写っているゴムは金色のラメの紐で、細いことが写真だけで分かります。

木の飾りなので軽く、細いゴムでも下がってきません。
この組み合わせを目で覚えておくと、他のお店で選ぶときにも使えます。

18点を、ゴムの太さで三つに分けてみました

写真を並べて分けたところ、きれいに三つになりました。

太いゴム(布を巻いた黒や紺のもの)が9点。
中くらいのゴム(こげ茶の細めのもの)が4点。
細いゴム(ラメの紐か、細い丸ゴム)が5点。

そのうえで飾りの素材と突き合わせると、太いゴム9点のうち8点がピューターの飾りでした。
細いゴム5点は、木が2点、貝が2点、合金と真鍮が1点です。

重い飾りには太いゴム、軽い飾りには細いゴム。
つくった側が、ちゃんと組み合わせを考えていたということになります。

例外は1点だけありました。
ルチカの「poche ヘアゴム」で、太い黒のゴムにパールとレースの軽い飾りがついています。
この1点は素材欄そのものが空欄で、18点で唯一、素材が書かれていない商品でもありました。

大きさと重さは、別の話です

18点で一番大きい飾りは、ルチカの「モドゥ ヘアゴム」で約4.8×3.5cmでした。
けれど木製なので軽く、細いラメの紐ゴムがついています。

一方、パルナートポックの「メテオ ヘアゴム」は縦35mm×横45mmで、モドゥより小さい寸法です。
こちらはピューターの星が五つ重なっているので、ずっと重くなります。

紺色の太い布巻きゴムに、シルバー色のピューターの星が五つ重なった飾りがついたヘアゴム(パルナートポック メテオ シルバー)

写真のゴムは紺色で、はっきり太いのが分かります。
大きさの数字だけで比べると逆の判断をしてしまうので、寸法と素材はセットで見たほうが確かです。

ピューターがどんな金属かは【ピューターってなに?】ピューター製のアクセサリーについてに書いています。
錫が主な金属で、真鍮やシルバーとは重さの出方が違います。

髪の量で変えるのは、飾りの大きさより巻く回数

髪の量が多いから大きい飾り、少ないから小さい飾り、という決め方をしなくて大丈夫です。
飾りの大きさは好みで選んで、合わせるのは巻く回数のほうにします。

目安は、二周してきつすぎず、指が一本入るくらい。
三周してやっと止まるゴムだと、伸びきる前に飾りの根元へ負担がかかります。
一周でぶかぶかなら、毛束を掴めていないので飾りが下がってきます。

髪の量が少ない方が太いゴムを使うと、二周では止まらないことがあります。
その場合は毛束を先にねじってから巻くと、束が太くなって二周で止まります。

髪の量に合わせて道具を選ぶ考え方は、バレッタでも同じです。
そちらは金具の長さで決まるので、バレッタの選び方|落ちてくる・ずれるときの留め方と、髪の量に合う金具の長さにまとめました。

横を向いてしまうときは、結び目の位置をずらす

飾りが回ってしまうのは、飾りが結び目の真上に乗っているときです。
真上は一番不安定な場所なので、少しの動きで左右どちらかに倒れます。

最後の一周を巻くときに、飾りを毛束の横に持ってきます。
飾りの重さが毛束に受け止められるので、そこで止まります。

ポニーテールなら、飾りを結び目の下側に置くやり方もあります。
垂れた髪が飾りの背中を支えてくれるので、こちらのほうが安定します。

重い飾りは、下向きに着けると落ち着きます

18点の商品ページを読んでいて、着け方が書かれているものが1点だけありました。
パルナートポックの姉妹ブランド4Fの「ヘソ天 ヘアゴム」です。

黒い太い布巻きゴムに、金色のピューターの猫がぶら下がり、上のほうに小さなエビ天がついたヘアゴム(4F ヘソ天)

商品ページには、猫の頭が下になるように着けて、エビ天を猫の手元に寄せると書かれています。
ひっくり返っている猫が、上のおもちゃに手を伸ばしている形になります。

これは絵として面白いだけの話ではありませんでした。
重い部分が下に来ているので、重力が飾りの向きを決めてくれます。
回そうとしても、手を離せば同じ向きに戻ります。

重い飾りのヘアゴムは、絵柄の上下がはっきりしているものを、重いほうを下にして着ける。
これが一番手のかからない対処でした。

素材で分かれるのは、濡らせるかどうか

18点の素材を数えると、こうなりました。

ピューターが8点。
木が2点。
ガラスビーズや刺しゅう糸、フェルトを使った布のものが4点。
貝が2点。
合金と真鍮が1点。
記載なしが1点です。

このうち、水に気をつけたいのは布の4点と木の2点でした。
フェルトは濡れると縮んで硬くなりますし、刺しゅう糸は色が動きます。
木は水を吸って、乾くときに反ります。

プールや温泉に行く日、雨が強い日は、金属か貝のものを選んだほうが気楽です。
金属も濡れたままにすると変色するので、帰ってから乾いた布で拭いておきます。

真鍮とシルバーの変色については【真鍮アクセサリー】おすすめブランド お手入れ方法 ブラスの魅力と【シルバーアクセサリー】おすすめブランド お手入れ方法 魅力や歴史などに書いています。

しまうときは、伸ばしたままにしない

ゴムが傷むのは、着けている時間より、伸ばしたまま置いてある時間のほうでした。
ドアノブや引き出しの取っ手に掛けておくと、そこだけ伸びて戻らなくなります。

私は小さい箱にそのまま入れています。
輪を縮めたまま置いておくのが、一番長持ちしました。

飾りが金属のものは、他のアクセサリーと擦れると塗装が剥げます。
ハンドペイントのものは特に、一つずつ袋に入れておくと安心です。

セーターの季節は、飾りの引っかかりも気になってきます。
そちらはニットに引っかからないアクセサリーの選び方に書きました。

当店のヘアゴム18点

今日確かめて、買える状態だったものを全部並べます。
価格は税込です。

細いゴムのもの(軽い飾り)

ねこさん ヘアゴム(ルチカ) 1,650円/木製/約4.5×3.2cm
モドゥ ヘアゴム 3枚花(ルチカ) 1,870円/ウッド/約4.8×3.5cm
copain ヘアゴム アルパカ(ルチカ) 1,760円/合金・真鍮/3.5×3.0cm
Noah ヘアゴム MIX(ルチカ) 1,760円/貝/直径2.0cm
Noah ヘアゴム WH(ルチカ) 1,760円/貝/直径2.0cm

中くらいのゴムのもの(布と糸の飾り)

Broderie ヘアゴム ブルー(ルチカ) 1,650円/ガラス・刺しゅう糸・フェルト/1.8×2.4cm
Broderie ヘアゴム レッド(ルチカ) 1,650円/同じつくりの赤
neko chan ヘアゴム ホワイト(ルチカ) 1,760円/ガラス・糸/約3.0×3.3cm
feuter ヘアゴム ブルー(ルチカ) 2,090円/フェルト・真鍮/3.3×3.8cm

太いゴムのもの

poche ヘアゴム(ルチカ) 1,650円/2.8×3.5cm ※18点で唯一、太いゴムに軽い飾り
サターン ヘアゴム(パルナートポック) 2,090円/ピューター/縦18×横40mm
メテオ ヘアゴム ゴールド(パルナートポック) 2,310円/ピューター/縦35×横45mm
メテオ ヘアゴム シルバー(パルナートポック) 2,310円/ピューター/縦35×横45mm
アポロ ヘアゴム(パルナートポック) 2,970円/ピューター/縦35mm
ナイトスポット ヘアゴム(パルナートポック) 3,520円/ピューター/星が二つ重なった夜空
ハイビスカス ヘアゴム(パルナートポック) 3,520円/ピューター/29×29mm
ヘソ天 ヘアゴム(4F) 3,520円/ピューター/猫は縦33×横19mm
睡蓮と蛙 ヘアゴム(パルナートポック) 3,630円/ピューター/約32mm

ルチカの10点は1,650円から2,090円まで、パルナートポックの8点は2,090円から3,630円まででした。
ちょうど2,090円のところで重なっています。

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おわりに

今日18点のページを開いて分かったのは、選ぶのに必要な情報の半分が書かれていない、ということでした。
飾りの寸法は全部に載っていて、ゴムの太さは一つも載っていません。

当店の商品ページは、これから少しずつ足していきます。
それまでは、写真に写っているゴムを飾りの寸法と見比べる方法で、だいたい合うと思います。

飾りが下がってくるなら、太いゴムのものへ。
横を向いてしまうなら、最後の一周で飾りを毛束の横か下へ。
この二つだけでも、朝結んだ形が夕方まで残ります。

髪を上げていられる季節が、あと少し続きますように。

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