ブレスレットが一人で留められないときは|片手で着ける三つのやり方と、留め具がない在庫15点
朝と夜が少し涼しくなってきて、半袖の上に薄い羽織ものを重ねる日が増えました。
袖の丈が変わると、手首がよく見えるようになります。
それでブレスレットを引き出しから出してくるんですけど、私はいつも同じところで止まります。
留められない。
左手に着けようとすると、右手だけで小さな金具をつまむことになります。
つまんでいる間に、反対側の端がするりと落ちる。
これを三回くらい繰り返すと、その日はもう着けなくていいか、という気持ちになります。
今日はその話をしようと思います。
手首は、自分では押さえられません
ネックレスは後ろで留めますけど、両手が使えます。
指輪は片手で入ります。
ブレスレットだけが、着ける側の手を使えません。
留める作業に必要な手が二本、実際に使えるのが一本。
留められないのは不器用だからではなくて、単純に手が一本足りていないだけという感じです。
なので、足りない一本を何かで代わりにしてあげると、あっさり終わります。
留め具を下にしないだけで、少し変わります
手首の上側で留めようとしている方が、けっこう多いように思います。
上側だと、手の甲を返しながら金具を見ることになって、指の角度が苦しくなります。
私の場合は、留め具を手首の内側、脈をとるあたりに持ってきます。
そこだと目線がまっすぐ落ちるので、金具がよく見えます。
着けたあとで、くるりと回して留め具を外側へ送ればいいだけです。
セロハンテープで、端を留めてしまう
いちばん確実なのがこれでした。
チェーンの端、留め具が付いていないほうを、手首の甲側にセロハンテープで貼ります。
貼るのはチェーンの輪の部分ではなくて、輪のすぐ手前の鎖の上です。
そのまま手首にぐるりと回して、空いている手で留め具をはめます。
はめ終わってからテープをそっとはがします。
粘着の弱いマスキングテープでも足ります。
金メッキやマットな塗装のものは、強いテープをぐいと引くと表面が持っていかれることがあるので、はがすときはゆっくりにしています。
机の角と、おなかを使う
テープが手元にないときは、体を使います。
留め具が付いていないほうの端を、腕とおなかの間にはさんで押さえる。
腕を軽く体につけると、それだけで動かなくなります。
机に座っているなら、端を机の上に置いて、その上から手首を伏せるように乗せるやり方もあります。
どちらも、押さえる係を体に任せて、指は留める作業だけをする、という分け方です。
歯で引っぱるのは、やめておいたほうがいいです
片方の端を口でくわえて引っぱる方法を、たまに見かけます。
早いのですけど、金具の小さな爪や輪が歯に当たると欠けることがあります。
アクセサリー側も、塗装やメッキが唾液で傷みます。
それに、力の向きが真横になるので、鎖の一番弱い輪が開きます。
開いてしまったときの直し方はネックレスのチェーンが外れた・切れた時の直し方に書いていますけれど、開かないに越したことはありません。
店の在庫32点を、留め具のあるものとないもので分けてみました
ここまで留め方の話をしてきて、そもそも当店のブレスレットはどうなっているのか、一度も数えたことがないことに気づきました。
在庫のあるブレスレットとバングルを35点ひろって、一点ずつ商品ページを開いてみました。
3点は、ページごと無くなっていました。売り切れではなくて、開くと店のトップに戻されます。これは店の側の手落ちなので、後で直します。
残った32点を、商品写真とサイズ欄で分けた結果がこちらです。
留め具があるもの、16点。
留め具がないもの、15点。
チェーンに付けるチャーム単体、1点。
半分近くが、留め具そのものを持っていませんでした。
留め具がない15点は、通すだけで終わります
15点の中身は、輪の一か所が開いているバングルです。
開いている隙間から手首を横に入れて、それでおしまい。
片手で着けられないという悩みが、そもそも起きません。

林檎屋さんの危機一髪ネコの バングル(9,900円・残り2点)が分かりやすいです。
真鍮の輪の上に、シルバーの猫がぶら下がっています。
商品ページには「ぎりぎりです。あとちょっとで落ちます。左右に引っ張ってはいけません。」とだけ書いてありました。
猫の話をしているようで、バングルの扱い方の説明にもなっています。
バングルは留め具がないぶん、輪の広さがそのままサイズになります。手首を測るところから始める方はブレスレットの長さは何cm?手首の測り方と、バングルのサイズ調整のしかたのほうに書きました。
もう少し軽いものだと、ジュアル・キャスケットのレース バングル A(2,310円・残り2点)があります。真鍮にメッキをかけた細い輪で、こちらもサイズはフリーです。
留め具の名前は、32点のどこにも書いてありませんでした
残りの16点には、留め具が付いています。
では、どの留め具なのか。
32点の説明文を全部、言葉で検索してみました。
引き輪、0件。
カニカン、0件。
マグネット、0件。
磁石、0件。
トグル、0件。
フック、0件。
留め具、0件。
留め金、0件。
留め具の名前が、一度も出てきませんでした。
ついでに素材欄とサイズ欄も見たら、素材が空欄のものが9点、サイズが空欄のものが3点ありました。
留め具の種類そのものの説明はネックレスの留め具の種類|引き輪・カニカンの違いに書いてあります。書いてあるのに、商品ページ側とつながっていませんでした。
写真を見ると、留め具の形は分かります
言葉が無いので、商品写真を一枚ずつ拡大して見ていきました。
留め具のある16点の中に、少なくとも三つの形が混ざっていました。

KaZaの星を抱っこしたウサギ ブレスレット(2,420円・残り5点)は、写真の右端に爪の付いた金具が写っています。カニカンと呼ばれる形です。
横に付いたレバーを親指で押すと爪が開くので、片手でもわりと扱えます。
いっぽう、thuthuのホイコーローのブレスレット(2,200円・残り1点)に付いているのは丸い引き輪でした。
丸い輪の縁に小さなつまみがあって、そこを爪でずらして開けます。つまみが小さいので、片手だと難しいのはこちらです。
ただ、このホイコーローは13.5cmから19.5cmまで長さを変えられるので、ゆるめに留めてから手首へ滑らせる、という着け方ができます。
三つめは、パルナートポックのシーサイド ブレスレット(4,620円・残り1点)です。青いビーズの紐の端に、棒と輪の組み合わせが付いています。トグルという形で、棒を輪に通して倒すだけなので、金具の中では片手が一番楽でした。
アジャスターが付いているのは9点でした
32点のうち、サイズ欄にアジャスターと書いてあるものが9点ありました。
留め具の反対側に伸びている、短い鎖のことです。
長さを変えるための部品として説明されることが多いのですけれど、片手で着ける人にとってはもう一つ役に立ちます。
留める場所の候補が、鎖の輪の数だけ増えます。
狙った一点に爪を入れなくても、近いところのどれかに入れば留まる、ということです。
当店だと4cmから5.5cmくらいのアジャスターが付いていました。輪にすると十個ぶんほどの余裕になります。
磁石で留まるブレスレットは、当店に1点もありません
片手で着けたい方に一番向いているのは、たぶん磁石の留め具です。
近づけるだけでくっつくので、爪もレバーも要りません。
当店の在庫を32点ぜんぶ見ましたが、磁石で留まるブレスレットは1点もありませんでした。
ネックレスには、二匹の猫が磁石で寄り添う品があります。ブレスレットには無い。
ここは隠さず書いておきます。磁石のものをお探しでしたら、当店ではご用意がありません。
その代わりに出せるのが、次の一点です。
一点だけ、留め方を書いている商品がありました
32点の説明文を読んでいて、留め方に触れているページが一つだけありました。
「猫の尻尾を金具に引っ掛ける仕様で、ブレスレットを留めるための金具はねずみモチーフ!」
パルナートポックの姉妹ブランド4Fの、ネコの腕輪 ブレスレットです。
留め具の説明を、猫とねずみの話として書いてありました。だから残ったのだと思います。
今日の一点|ネコの腕輪 ブレスレット

茶色い革のベルトの上を、金色の猫が歩いています。
尻尾がピンと立っていて、その先が内側へくるりと曲がっています。
この尻尾が、フックです。
反対側の端にいる小さなねずみに、尻尾を引っ掛けて留めます。
爪を押す動作もレバーを開く動作もないので、片手で持って引っ掛けるだけで終わります。
革の帯なので、鎖のように途中で折れ曲がってよじれることもありません。手首に置いたところで形が保たれます。
全長は約17cm。飾りはピューターで、帯は合皮です。ピューターという金属についてはピューターってなに?に書きました。金具の金色は真鍮の色で、こちらは真鍮アクセサリーのお手入れのほうです。
猫が尻尾を立てて歩くのは、機嫌がいいときだそうです。
その機嫌のいい尻尾で留まる、という作りが気に入っています。
4,510円、残り2点です。
猫のアクセサリーをまとめて見たい方は猫好きさんへ贈りたい、猫モチーフアクセサリー10選もどうぞ。
書いていないのは、店の側の宿題です
今日いちばん自分に刺さったのが、留め具の名前が0件だったことでした。
片手で着けられるかどうかは、留め具の形でほとんど決まります。
その形を、うちは一度も書いていませんでした。写真には写っているのに、言葉にしていない。
留め具のあるブレスレット16点に、引き輪なのかカニカンなのかトグルなのかを書き足します。
素材欄が空の9点と、サイズ欄が空の3点も埋めます。
ページごと消えていた3点は、表示を戻すか、載っている場所から外します。
チェーンに足していくタイプのブレスレットの作り方はシルバーチャームの使い方のほうにまとめてありますので、そちらもどうぞ。
おわりに
ブレスレットが留められないとき、私が順番に試すのはこの三つです。
留め具を手首の内側に持ってくる。
端をテープで貼るか、腕とおなかで押さえる。
それでも面倒な日は、通すだけのバングルにする。
三つめが、いちばん解決が早いです。
留め具と戦うのをやめてしまうという手もある、という感じでしょうか。
袖が長くなるこれからの季節、手首がふと見えたときに何か光っていると、それだけで少し気分が変わります。
留められないという理由で引き出しに戻していたものが、また出てくるといいなと思っています。