ピアスの軸の太さはどのくらい?|0.7mmと18Gの違いと、在庫620点を数えて分かったこと
九月も半ばを過ぎて、朝の空気が少し変わってきました。
夏のあいだ外していたピアスを、そろそろまた着けようかなと思う頃です。
久しぶりに着けようとして、右はすっと入ったのに、左で止まったことがあります。
穴のほうが狭くなっていたのか、それともピアスの軸が太いのか。
その場ではどちらとも分かりませんでした。
気になって、当店の在庫のピアスを全部調べてみました。
今日は、ピアスの軸の太さの話をご紹介しようと思います。
ピアスの軸は、だいたい0.7ミリくらいです
耳に通す細い棒の部分を、ピアスでは「ポスト」または「軸」と呼びます。
日本で売られているおしゃれ用のピアスは、この軸が0.7mm前後のものが多いと言われています。
細いものだと0.6mm、太めでも0.8mmくらい。
0.1mmの違いと聞くと小さく思えますが、通す穴のほうがもともと1mmに満たない大きさなので、着けるときの手ごたえはずいぶん変わります。
シャープペンシルの芯が0.5mmや0.3mmで、あれより少し太いくらい、と考えると近いかもしれません。
「G(ゲージ)」は、数字が大きいほど細くなります
ピアスを探していると「18G」「20G」という書き方を見かけることがあります。
Gはゲージと読んで、もともとは金属の線の太さを表す規格です。
ここで引っかかりやすいのが、数字が大きいほど細い、という点です。
おおよその目安は、こうなります。
20G=約0.8mm
18G=約1.0mm
16G=約1.2mm
14G=約1.6mm
18のほうが20より大きい数字なのに、細いのは20のほう。
私も最初は逆に覚えていました。
そして、さきほどの0.7mmという国産のピアスは、この表でいうと20Gよりさらに細いあたりに入ります。
ファーストピアスは、太めのことが多いです
穴を開けるときに使うファーストピアスは、18Gや16Gが多いと言われています。
1.0mmから1.2mmということになります。
穴が塞がりにくいように、わざと太めにしてあります。
つまり、はじめに開いた穴は1mmくらいの太さでできていて、そのあとに着ける0.7mmのピアスは、穴より細い、という関係になります。
「ピアスが入らない」と感じるとき、軸が太すぎるというより、穴のほうが縮んでいることのほうが多いのはそのためです。
穴の側の話はピアスホールが塞がってきたときは|久しぶりのピアスが入らない理由と、穴なしで着けられるものに、開けたばかりの時期のことはセカンドピアスの選び方|ピアスホールが安定しないときの素材・大きさ・つけ替えの目安に書いています。
今日はその反対側、売っている側のピアスの話です。
当店の在庫620点を、数えてみました
2026年9月15日の時点で、当店で買える状態のピアスは620点ありました。
イヤリング・イヤーカフ・ノンホールは別に数えて、耳に穴を通すピアスだけの数です。
その620点の商品説明を、一点ずつ開いて読みました。
ブランド別では、ルチカが378点、パルナートポックが127点、カザが35点。
残りは作家さんの作品が中心です。

「太さ」も「ゲージ」も「軸」も、ゼロ件でした
結果から書きます。
620点の商品説明のなかに、
「太さ」と書いてあるページ 0点
「ゲージ」と書いてあるページ 0点
「軸」と書いてあるページ 0点
一点もありませんでした。
0.7mmという数字も、18Gという表記も、当店のピアスのページには出てきません。
冒頭の「軸が太いのか、穴が狭いのか」という疑問は、当店のページを読んでも解けない、ということになります。
書いていないことを隠しても仕方がないので、そのまま置いておきます。
書いてあるのは、太さではなく素材のほうでした
では何も書いていないのかというと、そうでもありませんでした。
「ポスト」という言葉が説明文に出てくるのは201点。
そのほとんどが、太さではなく素材の話です。
「サージカル」と書いてあるもの 260点
「ステンレス」まで書いてあるもの 107点
ポストがチタンのもの 41点
ポストがシルバー925のもの 12点
ポストが10金のもの 4点
ポストが樹脂のもの 2点
サージカルという言葉の中身についてはサージカルステンレスとは?|ピアスの「サージカルポスト」表記の意味と、金属アレルギーとの関係に詳しく書きました。
素材そのものの話は金属アレルギーとアクセサリーの素材|真鍮・シルバー925・ピューターは着けられる?かぶれにくい選び方のほうへ。
つまり当店のページは、「何でできているか」は答えられて、「どのくらいの太さか」は答えられない状態でした。
軸の長さが読めるページは、一点だけでした
太さがだめなら長さはどうか、と思って探しました。
620点のうち、軸の長さが計算できるページは一点だけでした。
ariam(アリアム)さんの「ピンクキノコのピアス(ベニテングタケ)」です。
サイズ欄に「きのこ全長:33mm前後」「ポスト込み:44mm前後」と二つ並んでいます。
引き算すると、金具の分が11mmほど、と読めます。
ただ、この商品の金具はまっすぐな棒ではなく、つり針のように曲がったフックでした。
曲がった分も含めて11mmなので、耳を通る長さはもっと短いことになります。
唯一のお手本が、そのまま当てはまらない形だった、という結果でした。
ちなみに、こういうフック型は説明文のなかに63点ありました。
ポリマークレイという粘土で一つずつ作られていて、傘の開き具合も色の出方も一つずつ違います。税込3,850円、シリコンキャッチが付いています。
▶ 「ピンクキノコのピアス(ベニテングタケ) (傘開き小)【ariam】」の商品ページはこちら
「ポストを除く」と断ってあるページも、一点だけでした
もうひとつ、目に留まったページがあります。
林檎屋さんの「小さいグリフォン ピアス」です。
サイズ欄が「高さ 約19mm 横幅 約16mm 厚み 約4mm(ポストを除く)」となっています。
この「(ポストを除く)」という五文字を書いているのが、620点で一点だけでした。
書いてあると、数字がどこまでを指しているのかが分かります。
書いていないページでは、厚み4mmという数字に金具が入っているのかどうか、読む側には判断できません。
サイズ欄の数字の読み方はピアスの20mmってどのくらい?|硬貨で測るアクセサリーの大きさの目安にもまとめています。
鷹の翼とライオンの体を持つグリフォンを、羽根と嘴まで彫り込んだシルバーのピアスです。税込9,400円、残り2点。
▶ 「小さいグリフォン ピアス 【林檎屋】」の商品ページはこちら

商品名にポストのことを書いているのは、二点でした
620点の商品名を並べて、「ポスト」という言葉が入っているものを探しました。
二点ありました。
カザの「ご近所ネコさん ピアス(SV)(ポスト:チタン)」と、その金色版です。
名前のうしろに、わざわざ金具の素材が付いています。
片方は横を向いた一匹のネコ、もう片方は二匹がくっついているネコ。左右で絵柄の違うセットです。
一匹のほうはつやのある仕上げ、二匹のほうは表面にキズ加工が入っていて、手ざわりまで変えてあります。
小粒のパールとカットガラスも一緒に付いてくるので、四つで一組です。
チタンは、金属のなかでも肌に反応が出にくいほうと言われています。
その素材を商品名に入れておくというのは、耳に触れる部分をいちばん気にする人に向けた書き方だと思いました。
サイズは一匹が横1.2×縦1.0cm、二匹が横1.0×縦1.0cm。税込1,870円です。
▶ 「ご近所ネコさん ピアス(SV)(ポスト:チタン) 【KAZA/カザ】」の商品ページはこちら
写真の横顔から、ある程度は読めます
太さが書いていないなら、写真で見るしかありません。
商品写真を何枚か送っているお店なら、たいてい一枚は横から撮ったものが入っています。
その一枚に軸とキャッチが写っていれば、飾りの大きさと見比べて、おおよその見当がつきます。
下の写真は、さきほどのご近所ネコさんを横から撮った一枚です。
四つとも軸とキャッチが見えていて、飾りが1cmほどなので、軸の太さもそこから逆算できます。

もうひとつ、軸がよく写っているのがパルナートポックの「グラフティ ピアス」です。
とがった楕円のなかに、金の星がひとつ。その芯に乳白色の硝子が入っています。
裏はまっすぐ平らで、耳たぶに沿って縦27mm。ポストで留める形なので、揺れません。
このページには「ポスト部分:サージカルステンレス」と「重さ 片耳 2g」まで書いてあります。
重さの話はピアスの穴が伸びるのはなぜ?|重いピアスで下がってくる理由と、在庫620点の重さを調べた選び方のほうにまとめました。
税込2,530円、残り1点です。
▶ 「グラフティ ピアス 【Palnart Poc パルナートポック】」の商品ページはこちら
金属を通したくない日には、樹脂の軸という手もあります
620点のうち、軸が樹脂でできているのは2点でした。
どちらもカザの「あそんでネコさん セット ピアス」で、銀色と金色です。
樹脂の軸は金属より少しだけ太めに作られていることが多く、そのぶん穴の中で動きにくくなります。
金属が触れるとかゆくなる方や、耳が疲れている日には向いています。
左右でネコが向かい合うように反転していて、どちらも片手を上げています。
小粒のパールビーズとカットガラスもセットなので、こちらも四つで一組です。
ネコの大きさは横0.7×縦0.8cm、税込1,650円。
▶ 「あそんでネコさん セット ピアス(SV) 【KAZA/カザ】」の商品ページはこちら
三割は、金具のことを何も書いていませんでした
素材の話にはもう少し続きがあります。
620点のうち、金具やポストについて一言も触れていないページが197点ありました。
ちょうど三割ほどです。
飾りの素材は書いてあるのに、耳に触れる部分だけが抜けている、という状態です。
肌に当たる面積でいえば、飾りより軸のほうがずっと長い時間、皮膚の中にいます。
そこが空欄なのは、当店の書き方が足りていないところです。
キャッチについても同じで、説明文に出てくるのは58点、そのうちシリコンと書いてあるのは12点でした。
キャッチの形と選び方はピアスのキャッチが落ちる・なくしたときは|キャッチの種類と、外れにくいものの選び方に書いています。
買う前に、私が確かめている三つ
書いていない以上、読む側でできることを並べておきます。
ひとつ目は、いま着けられているピアスを一本、手もとに置くこと。
それが通るなら、同じくらいの太さのものはたいてい通ります。比べる基準を一本持っておくと早いです。
二つ目は、商品写真の横顔を探すこと。
軸が写っている一枚があれば、飾りの寸法と見比べて見当がつきます。写真が正面だけのときは、それも情報のうちだと思っています。
三つ目は、穴を開けたときの太さを思い出すこと。
病院やピアッサーで開けた穴なら1.0mmから1.2mmのことが多いので、0.7mm前後のピアスは細いほうに入ります。
それでも入らないときは、軸ではなく穴のほうが縮んでいる可能性が高いと考えています。
無理に押し込まないでください。
軸の太さを、これから測って書き足します
今回数えてみて、当店に足りないものがはっきりしました。
620点のピアスに、軸の太さが一つも書かれていません。
長さが読めるのは1点、金具を寸法から除いたと断ってあるのも1点です。
これから、手もとにある在庫を順に測って、商品ページに書き足していきます。
金具の素材が抜けている197点も、同じときに埋めます。
時間はかかりますが、少しずつ進めます。
それまでのあいだは、お問い合わせをいただければ、その商品を出して測ってお答えします。
おわりに
ピアスの軸は、たいてい0.7mm前後。
Gという単位は数字が大きいほど細くて、穴を開けたときの太さは1mmくらい。
覚えておくのはそのくらいで足りると思います。
あとは、久しぶりに着ける日に、鏡の前で慌てないこと。
入らなければ、その日は無理をせずに置いておいてかまいません。
秋は耳もとがよく見える季節なので、着けたいピアスがあったら、軸のことも一緒に見てもらえたらうれしいです。
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