使わないアクセサリーの手放し方|断捨離の前に確かめる三つと、何ゴミに出すかを在庫1,697点で調べたこと

彼岸花が咲きはじめました。

薄手の服を下の段にしまって、長袖を前に出す。
そのついでに、アクセサリーの引き出しも開けますよね。

開けてみると、この一年で一度も着けなかったものが、けっこう出てきます。
私の場合は、いつも同じ三つか四つばかり手に取っていて、残りは動いていませんでした。

減らしたほうが使いやすくなるのは分かっています。
それでも手が止まるのは、捨てていいのかどうかが分からないからだと思うんですよね。

今日は、手放すと決める前に確かめてほしいことを三つと、手放すと決めたあとに困る「これは何ゴミなのか」という話をご紹介しようと思います。
あわせて、当店の在庫にある千六百九十七点の素材欄を一点ずつ開いて、分別できる形で書いてあるかどうかを数えてみました。
結果は、あまり胸を張れるものではありませんでした。

着けなかった理由は、たいてい三つのどれかです

一年動かなかったものを並べて、一つずつ手に取ってみてください。

着けなかった理由は、だいたいこの三つに分かれます。
飽きた、似合わなくなった、好みが変わった。
これは気持ちの話なので、手放していいほうです。

着けたいけれど、どこかが具合悪い。
これは直せることがあります。

着けたい気持ちもあるし、壊れてもいない。
けれど手に取らない。
この三つ目がいちばん厄介で、あとで戻します。

確かめること その一|壊れているのか、ゆるんでいるだけなのか

イヤリングが落ちるから着けなくなった、という方はとても多いです。
でもあれは金具のバネが疲れているだけで、たいていは自分で締められます。

ネックレスが切れた、と思っていたものが、実は小さな輪が開いているだけだったこともあります。
石が取れたものも、取れた石が残っていれば手はあります。

このあたりは別に書いているので、置いておきます。

【対処方法】イヤリングがゆるい・落ちる時の締め方
ネックレスのチェーンが外れた・切れた時の直し方
アクセサリーの石が取れたら接着剤で付けていい?
イヤーカフが落ちるときの調整方法

壊れているように見えて壊れていないもの。
これを捨ててしまうのが、いちばんもったいないです。

自分で直せないときは、買ったお店に聞いてみてください

作家ものやブランドものは、作った人が直してくれることがあります。

これは、そのお店が言っているかどうかで決まります。
書いていないお店に頼んでも断られますし、書いてあるお店なら聞く価値があります。

では当店はどうなのか、と思って数えてみました。

千六百九十七点のうち、直せると書いてあるのは三点でした

いま買える状態の商品ページを、全部で千六百九十七点ぶん開きました。

「修理」「お直し」の文字が、直せるという意味で入っていたのは三点です。
千六百九十四点には、何も書いていませんでした。

ちなみに「交換」という語は千六百点以上で見つかりますが、これは全ページの下についている返品の規定です。
「メンテナンス」も四十七点ありましたが、こちらはピューターの説明文の一部で、直すという話ではありませんでした。
数えるときに、これを数に入れてしまうところでした。

「直せません」と書いてあるページも二点ありました

星座早見盤のリングの二点です。
「石取れが発生した場合、場所によっては修理不可となる場合があります」と書いてありました。

これはこれで、あったほうがいい一行だと思います。
直せるかどうかを買う前に知っておけるページが、千六百九十七点のうち五点しかない、というのが当店の現状です。

確かめること その二|もう手に入らないものかどうか

作家ものは、同じものが二度作られないことがあります。

手放したあとで、あれをもう一度、と思っても、探しても出てこない。
これは実際によくあります。

当店には、扱いが終わった作品だけを並べたページがあります。
これまでにお迎えいただいた作品という名前で、二十一の作家とブランド、三百十二点が並んでいます。

いちばん多いのはパルナートポックで百十四点。
ケンタローが二十一点、チュチュアパタイジングが十九点、和道工房と当店の自社製がそれぞれ十一点です。

この三百十二点は、もう仕入れられません。
手元のものがこの中の一つなら、手放す判断は少し慎重にしていただきたいです。

いま在庫にあるものも、半分近くが残り一点でした

残り何点かが表示されている千二百八十点のうち、残り一点だったのが五百五十六点です。

売り切れたら、そのまま終わるものもあります。
アーカイブの三百十二点は、そうやって増えてきました。

確かめること その三|着けたいのに手が伸びない理由

最初に置いておいた三つ目に戻ります。

気持ちもあるし壊れてもいないのに手に取らないとき、理由はたいてい小さいことです。
引き出しの奥にあって見えない。
ほかのものと絡んでいて、取り出すのに時間がかかる。
合わせる服が思いつかない。

最初の二つは置き方で直ります。
アクセサリーの保管方法と絡まったネックレスのほどき方に書きました。

見える場所に一週間だけ出してみて、それでも手が伸びなかったら、そのときは手放していいと思います。
私はこの一週間を挟むようにしてから、あとで後悔することがなくなりました。

手放すと決めたあと。何ゴミに出すかは素材で決まります

ここからが本題かもしれません。

アクセサリーの捨て方は、お住まいの自治体によって違います。
ただ、どの自治体でも判断の入口は同じで、何でできているかを聞かれます。

金属だけでできていれば、小さい金属として出せる地域が多いです。
金属とガラスと布が組み合わさっていると、分けられないものとして扱いが変わります。
そこで自分の持ち物の素材を調べようとして、たいてい行き詰まります。

当店の千六百九十七点の素材欄を、全部開いて数えました

結果はこうでした。

素材欄そのものが空だったのが四百七十八点。
何か書いてあったのが千二百十九点です。

書いてあった千二百十九点を、金属・ガラスや石・樹脂や塗料・布や紐や木の四つに振り分けてみました。
一つの系統だけで済んだのが六百二十一点。
二つ以上まざっていたのが五百六十点です。

つまり、分別に迷わない形で書けているのは六百二十一点。
千六百九十七点の三分の一ちょっとでした。

四つの系統が全部まざっているものが十五点ありました

その中の一点が、こちらです。

毛糸玉で遊ぶ猫のブローチ。
素材欄には、プラパール、ガラス、コットン、エポキシ樹脂、アクリル絵の具、合金、真鍮と七つ並んでいます。

作りとしては丁寧で、猫が毛糸玉に前足をかけている、かわいいブローチです。
ただ、これを手放すときに何ゴミかと聞かれたら、私も答えられません。

こういうものは、分けずにそのまま出すしかない場合が多いです。
お住まいの地域の分け方を見ていただくのが確実だと思います。

▶ 「毛糸玉で遊ぶ猫のブローチ【Luccica ルチカ】」の商品ページはこちら
税込2,530円/残り2点

逆に、素材が一語だけのものは分かりやすいです

素材欄が「ピューター」だけのものが百二十点、「真鍮」だけが百十二点。
「シルバー925」または「シルバー」だけが四十三点ありました。

この手のものは金属として扱えるので、手放すときに迷いません。
そして、金属だけでできているものは直しやすくもあります。

素材の性質そのものについては、こちらに書いています。
【ピューターってなに?】 ピューター製のアクセサリーについて
【シルバーアクセサリー】お手入れ方法 魅力や歴史など
金属アレルギーとアクセサリーの素材

たとえば林檎屋の月と猫のリングは、素材欄が「シルバー925」の一語だけです。
黒ずんでも磨けば戻りますし、何十年か先にどうしても要らなくなったときも、金属として出せます。

▶ 「月と猫 リング 【林檎屋】」の商品ページはこちら
税込14,300円/残り2点

今日ご紹介したいのは、ぴよぴよ ブローチです

ひよこが、ぎゅうぎゅうに集まっているブローチです。

ぴよぴよ ブローチ(Palnart Poc パルナートポック)ひよこが十羽ほど集まったピューターのブローチ

数えると十羽います。
よく見ると、一羽だけ目を閉じて寝ています。
後ろ向きでお尻だけ見えている子もいますし、足元の星をエサだと思ってつついている子もいます。

大きさは縦32ミリ、横39ミリ。
五百円玉より少し大きいくらいで、胸元にちょうどよく収まります。

裏の針は、真横についています

ぴよぴよ ブローチを横から見たところ。ひよこの裏に横向きの針と留め具が付いている

横から見ると、ひよこたちの裏を針が一本まっすぐ通っています。

針が長いぶん、生地を二回すくって留められます。
厚手のニットでも前に垂れにくい作りです。

素材欄は「ピューター」の一語だけでした

さきほどの数えかたでいうと、このブローチは一系統だけの六百二十一点のほうに入ります。

ピューターはスズが主の、やわらかい金属です。
石も樹脂も布も入っていないので、いつか手放す日が来ても迷いません。

ぴよぴよ ブローチを紺色のニットの胸元につけたところ

色は一羽ずつ手で挿してあります。
紺や濃いグレーに乗せると、黄色がよく浮きます。

このページには「修理も可能です」と書いてありました

今日の話にちょうど当たるので、そのまま引きます。

「こちらのブローチは加工によりマットな仕上がりになっておりますが、使用していくうちに表面が擦れ、加工が薄れてツヤが出たり、塗装が剥がれていく可能性がございます。お問い合わせ下されば修理も可能です。」

擦れることを先に言ったうえで、直せますと続けてあります。
千六百九十七点のうち三点しかない、その一つがこれです。

残り一点で、次がいつ入るかは分かりません。

▶ 「ぴよぴよ ブローチ 【Palnart Poc パルナートポック】」の商品ページはこちら
税込4,730円/残り1点

直せると書いてある、あとの二点

残りの二点は、どちらもケンタローのガラス作品でした。

「割れてしまったりかけてしまったり、キズがついてしまいましても、お直しも可能です」と書いてあります。
ガラスなのに直せるというのが、少し意外でした。

そのうちの一つが、Re:Birthカエルペンダントという名前です。
生まれ変わる、という意味の名前がついたものを直しながら使う。
今日の記事には出来すぎた一点だと思ったので、並べておきます。

▶ 「Re:Birthカエルペンダント【kengtaro ケンタロー】」の商品ページはこちら
税込40,700円/残り1点

直せないと書いてあるほうも、あわせて置いておきます。
買う前にそれを知っておけるのは、悪いことではないと思います。

▶ 「星座早見盤 リング (GD) 【Palnart Poc パルナートポック】」の商品ページはこちら
税込9,460円/残り2点

当店の宿題も書いておきます

素材欄が空の四百七十八点は、埋めていきます。

直せるかどうかも、分かるものから書き足します。
買うときには要らない情報に見えますが、手放すときと直すときに要ります。

十年先に処分で困らせないところまでが、売った側の仕事だと思いますので。

残すものを決めると、次に買うものが決まります

引き出しを整理して残ったものを見ると、自分の好みがはっきり出ます。

私の場合は、小さくて重くないもの、色が一色か二色のもの、金具が固すぎないものでした。
数が減ったぶん、次に何かを選ぶときに迷わなくなります。

減らすのは、買わないためではなくて、いいものを一つ迎えるためでもあると思っています。

おわりに

手放す前に確かめることを、もう一度だけ。

壊れているのか、ゆるんでいるだけなのか。
もう手に入らないものなのか。
着けない理由が、置き場所のせいではないか。

この三つを通しても手が伸びなかったら、そのときは気持ちよく送り出してください。
何ゴミに出すかは素材で決まるので、素材欄を見て、分からなければお住まいの自治体の分け方に合わせていただければと思います。

当店で買っていただいたものなら、商品ページを開けば素材が書いてあります。
書いていない四百七十八点については、お問い合わせいただければお調べします。

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