アクセサリーのモチーフの意味|四つ葉・馬蹄・てんとう虫が幸運といわれる理由と、在庫1,697点を数えて分かったこと
九月も終わりが近くなって、朝の空気がひんやりしてきました。
この時期になると、お守りみたいな小さいものを探している方からのご相談が、すこし増えます。
試験の前だったり、転職の前だったり。「四つ葉のクローバーのアクセサリーはありますか」と聞かれたこともありました。
そのたびに店の棚を見にいくのですが、あるようで、意外と無い。
今回は、当店の在庫1,697点を一点ずつ開いて、モチーフの意味がどれくらい書かれているのかを数えてみました。数えたら、思っていたのとだいぶ違う結果になりました。
「モチーフの意味」で探す方が知りたいこと
アクセサリーのモチーフには、昔からの意味が付いているものがあります。
四つ葉のクローバー、馬蹄、てんとう虫、ふくろう、鍵、蝶、象。このあたりは「幸運のモチーフ」としてよく名前が挙がります。
贈りものを選ぶときや、自分のお守りにしたいときに、その意味を手がかりにする方は多いと思います。
意味を知っていると、ただの飾りが「持っていく理由のあるもの」に変わります。そこが、モチーフのおもしろいところだと思っています。
在庫1,697点を数えました
当店で今買える商品は、2026年9月20日の時点で1,697点ありました。
その全部の商品ページを開いて、説明文に「意味」「象徴」「縁起」「お守り」「魔除け」「花言葉」「言い伝え」「幸運」といった言葉が入っているかを数えました。
結果は246点。全体の一割五分ほどです。
残りの1,451点は、モチーフの意味に一言も触れていませんでした。
「意味」という言葉は813点。でも、その七割はブランド名の由来でした
最初に機械で数えたときは、「意味」という言葉が813点のページに入っていて、ずいぶん書けているじゃないかと思いました。
中身を見たら、そのうち596点が同じ一文でした。
ルチカというブランドの紹介文で、「水面がきらきらと輝くさま」を意味するイタリア語、という説明です。
ブランド名の由来であって、モチーフの意味ではありません。
同じように、シルバー925の説明に出てくる「価値のある」「本物」という意味が69点。林檎屋さんの紹介文が41点、チュチュさんの紹介文が41点。
定型文を全部のけて数え直したら、「意味」という言葉が残ったのは76点でした。813点が76点になりました。
四つ葉のクローバー|在庫7点、そのうち意味を書いているのは2点
クローバーの名前が付いた商品は、在庫に7点ありました。
そのうち5点は「クローバーピクニック」という同じシリーズで、ウサギが花かんむりをかぶった形です。
この5点の説明文には花言葉が書いてあるのですが、書いてあるのはタンポポの花言葉でした。花かんむりの花がタンポポなので、そこは間違っていません。
ただ、「クローバー」で探してこのページに来た方が知りたかった話とは、たぶん違います。
店全体で「四つ葉」または「四葉」という文字が説明文に入っているのは、1,697点のうち8点だけでした。
三つ葉でも、すでに「幸福」の証だった
四つ葉の意味をきちんと書いてあったページのひとつが、パルナートポックの「シャムロック ピアス」でした。
シャムロックというのは、葉が3枚に分かれた草の総称です。アイルランドの国花で、聖パトリックの日に胸に飾る草でもあります。
シロツメクサの花言葉は「幸福」。三つ葉の時点で、すでに幸福の草ということになります。
四つ葉のほうは、四枚の葉に一枚ずつ「誠実」「希望」「愛」「幸運」の意味があって、4枚そろうと真実の力になる、と言われているそうです。
私はこれを商品ページを作りながら知りました。三つ葉でもう幸福だったというのが、ちょっと意外で好きな話です。

モチーフは25mm×21mm、片耳3g。ピューターに職人さんが手で色を挿しています。ピューターについてはピューターってなに?に書いてあります。
税込2,970円です。
馬蹄(ホースシュー)|在庫はたった1点でした
幸運のモチーフといえば必ず名前が出る馬蹄ですが、在庫1,697点を探して、見つかったのは1点だけでした。
ニック・ハバードの「ホースシュー シルバーチャーム」です。
1点しか無いのに、説明文は店でいちばん長いくらい書いてありました。

蹄鉄が幸運といわれる理由は、国によって違います
商品ページに書いてあった話を、そのままご紹介します。
ケルトの人たちが、馬に乗って鉄の武器で勝った。だから馬と鉄を合わせた蹄鉄が、勝利に導くものになった、という説。
イタリアでは、村の人が権力者の馬の蹄鉄を直したり貸したりして収入を得たので、蹄鉄は収入を呼ぶものだった、という話。
昔の蹄鉄は金や銀でできていたので、拾うと裕福になる。ギリシャではそう言われたそうです。
日本だと、馬は人を踏まないから交通安全、といって自動車に付ける。
同じ形なのに、国ごとに理由が違うのがおもしろいと思いました。玄関の扉に掛けて福を呼ぶ、というのはどこも共通しています。

約20mm。925スターリングシルバーで、U字の内側に小さな花とハートが入っています。シルバーのお手入れはシルバーアクセサリーのページにまとめてあります。
税込3,960円です。チェーンに通して使う形なので、付け方はシルバーチャームの使い方をご覧ください。
てんとう虫|在庫2点。名前の由来がそのまま意味になっています
てんとう虫は在庫に2点。どちらもパッショーネというブランドのシルバー925です。
てんとう虫が太陽に向かって飛んでいくので、日本では「天道虫」と書きます。西洋では神の使いと呼ばれて、体に止まると幸せが来ると言われているそうです。
「天道虫 ペンダント」は、花とてんとう虫を組み合わせたペンダントトップ10mm、チェーン42cm。上のほうに四つ葉のクローバーが入っています。
幸運のモチーフを二つ重ねてある形です。税込8,250円、残り1点。
ふくろう|8点のうち6点に、意味が書いてありました
ふくろうは在庫8点。率でいうといちばんよく書けているモチーフでした。
ふくろうは知識を表す鳥で、知識をもたらして人を豊かにしてくれると言われます。大きな目が魔を避けるとも言われているそうです。
ニック・ハバードの「ふくろう シルバーチャーム」は、知識を表すだけあって角帽をかぶっています。羽と目の部分が動きます。
約20mm、925スターリングシルバー。税込3,960円、残り3点。
ぞう|「象」の字は、ゾウの姿をかたどった文字だそうです
象も幸運のモチーフとしてよく挙がりますが、在庫は3点でした。
ニック・ハバードの「ぞう シルバーチャーム」の説明で知ったのですが、「象」という字は、古代中国にもいたゾウの姿をかたどった象形文字なのだそうです。
言われてみれば、鼻の長い横向きの姿に見えてきます。
背中に鞍のようなものが付いていて、首がゆらゆら揺れます。約15mm、税込3,960円、残り3点。
猫|いちばん数が多いのに、意味を書いているのは11点
ここが今回いちばん気になった結果です。
商品名に猫やネコやキャットが入っているものは、在庫に158点ありました。店で断然いちばん多いモチーフです。
その158点のうち、猫にまつわる意味や言い伝えに触れているページは11点でした。
猫の品ぞろえには自信があるのに、猫がどう言われてきた生きものなのかは、ほとんど書いていなかったという状態です。
猫の商品をまとめて見たい方は猫モチーフアクセサリー10選のほうにも並べてあります。
猫の言い伝えを書いてある、その11点のうちの1点
パッショーネの「月とネコ ペンダント」の説明文に、こんな話が並んでいました。
黒猫が住みついたら幸運がやってくる。猫のくしゃみを聞いた人には幸運が訪れる。結婚祝いに黒猫を贈ると新婦に幸せが訪れる。オスの三毛猫は船の守りになる。
最後のひとつは知りませんでした。三毛猫のオスはめったに生まれないので、そこから来ているのだと思います。
ペンダントトップは全長約1.8cm、チェーン50cm、シルバー925。雲のかかった三日月と、光る目の猫の組み合わせです。
税込8,250円、残り1点。
蝶|「胡蝶の夢」という言葉の話
蝶は在庫13点、うち6点に意味が書いてありました。
パルナートポックの「胡蝶の月 ピアス」の説明に、胡蝶の夢ということわざの由来が書いてあります。
中国の荘子が、蝶になった夢を見て目を覚ましたあと、自分が夢で蝶になったのか、蝶が今夢の中で自分になっているのかと考えた、という話です。
夢と現実の区別がつかないこと、人生ははかないこと。そういう意味のことわざだそうです。
左33×21mm、右33×20mm。左右で大きさが少し違います。ピューター、ポストはサージカルステンレス。ピアスの形の呼び名はピアスの種類と名前にまとめました。
税込4,290円、残り1点。
亀・鶴・ツバメ・招き猫・だるま・富士山は、在庫に一点もありません
縁起物として名前が挙がるモチーフを、一通り探してみました。
亀、鶴、ツバメ、招き猫、だるま、富士山、錨。この7つは、在庫1,697点のどこにもありませんでした。
当店は和の縁起物より、ヨーロッパ寄りのモチーフに偏っているということだと思います。
「亀」で1点ひっかかったのですが、開いてみたら「チョコドーナツ カメオ ネックレス」でした。カメオの「カメ」です。
花言葉は61点。そのうち55点がパルナートポックでした
花のモチーフについては、花言葉という形で意味が書かれています。
在庫で花言葉に触れているのは61点。そのうち55点がパルナートポックで、残りはルチカが4点、カザが1点、ポルママが1点でした。
花言葉を書く習慣があるのは、ほぼ一つのブランドだけということになります。
意味が書いてあるかどうかは、ブランドで決まっていました
246点をブランド別に分けてみたら、はっきり偏っていました。
パルナートポックが在庫500点のうち106点。ニック・ハバードが145点のうち53点。
その一方で、ルチカは在庫598点で、意味に触れているのは12点でした。
ブランド名の由来のほうは、そのルチカの596点に書いてあります。名前の意味は書いてあって、モチーフの意味は書いていない、という状態です。
ニック・ハバードは英国生まれのラッキーチャームのブランドなので、意味を書く率が高いのは納得できます。海外のブランドの選び方はインポートアクセサリーとはにまとめてあります。
意味から選ぶか、形から選んで意味をあとで知るか
今回数えてみて思ったのですが、意味から入って選べる商品は、当店にはあまり多くありません。
四つ葉が7点、馬蹄が1点、てんとう虫が2点、ふくろうが8点。定番のモチーフはこれくらいです。
その代わり、形で選んだあとから意味がついてくる商品はたくさんあります。胡蝶の月も、月とネコも、探して見つけたというより、見て気に入ったあとで説明文を読んで驚く形だと思います。
贈りものにするなら、そのときに説明文の話をひとこと添えると喜ばれます。誕生日プレゼントに贈りたいアクセサリー12選といきものモチーフのアクセサリーのほうに、贈る相手別の並べ方を書いてあります。
数えてみて、店としてやることが三つ決まりました
ここからは店の宿題です。書いておかないと忘れるので、この記事に残しておきます。
ひとつめ。猫158点に、猫の言い伝えを一行足します。11点しか書いていないのは、さすがに少なすぎました。
ふたつめ。「クローバーピクニック」の5点に、花かんむりの花がタンポポであることを分かる形で書きます。クローバーを探して来てくださった方が、がっかりしないように。
みっつめ。ルチカの598点に、ブランド名の由来だけでなく、そのモチーフ自体の話を足していきます。数が多いので、人気のものから少しずつ進めます。
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アイテムごとの呼び名については、指輪の種類と名前とネックレスチェーンの種類と名前にそれぞれ書いてあります。
今回出てきた商品はシルバー925とピューターが中心なので、素材のことが気になる方はシルバーアクセサリーとピューターってなに?もどうぞ。
意味のあるモチーフを探しているとき、お気軽にお問い合わせくださいませ。店の在庫から一緒に探します。