誕生石のアクセサリー|1月〜12月の石と石言葉、在庫1,697点を数えたら6月だけで181点でした
朝晩だけ、急に涼しくなりましたね。
店の窓を開けていたら金木犀のにおいがして、ああもう秋なんだと思いました。
秋は誕生日の贈り物のご相談が増える時期でもあります。
その中でときどきいただくのが、「誕生石のものはありますか」というお問い合わせです。
ちゃんと答えられているだろうか、と気になったので、今回は店の在庫を1点ずつ数えてみることにしました。
「誕生石」で探す方が知りたいこと
誕生石で探すとき、知りたいことは三つくらいだと思います。
自分の月、または贈る相手の月の石は何か。
その石にはどんな意味があるのか。
そして、その石を使ったものが実際に買えるのか。
三つ目が、いちばん答えにくいところでした。
在庫1,697点を数えました
いま店で買える商品は1,697点あります。
その全部について、商品名と素材欄と説明文を読んで、誕生石にあたる石の名前が出てくるかを数えました。
結果を先に書きます。
石の名前があったのは218点でした。
1,697点のうちの218点なので、一割ちょっとという感じです。
「誕生石」と書いてある商品は、2点しかありませんでした
石の名前ではなく、「誕生石」という言葉そのもので探すとどうなるか。
1,697点のうち、2点でした。
「石言葉」まで広げても5点です。
店の商品ページで「これは何月の誕生石です」と書いてあるものは、ほとんど無いということになります。
お客さまが誕生石で探しても引っかからないわけです。
これは店の落ち度だと思いました。
唯一、月まで書いてある1点
その2点のうち、石の説明として一番きちんと書けているのがこちらでした。

ルチカの「カボション ピアス」、天然石はスカイブルートパーズです。
商品ページに「11月の誕生石で石言葉は誠実・友情・潔白」と、月と石言葉の両方が書いてあります。
トパーズは水晶より少し硬いケイ酸塩鉱物、というところまで触れているのもこの1点だけでした。
10金の台に、耳たぶにちょこんと乗るくらいの小さな石が一粒。
税込3,850円、残り1点です。
▶ 「カボション ピアス(天然石:スカイブルートパーズ)」の商品ページはこちら
もう1点は6月、パールでした
同じくルチカの「ハニービスケット ピアス」です。
「パールは6月の誕生石。石言葉は健康・富・長寿・純潔」と書いてあります。
ハチミツ色のゴールドに白いパールを合わせた、揺れるドロップピアス。
税込1,760円、残り4点あります。
6月のパールだけで181点。全体の八割でした
月ごとに数えたら、偏り方がすごいことになっていました。
石の名前が出てくる218点のうち、6月のパールが181点。
八割以上が6月に集まっています。
残りの11か月ぶんを全部足しても37点しかありません。
アクセサリーの店としては当たり前といえば当たり前で、パールは素材として使いやすいのだと思います。
ただし、本真珠は一点もありません
その181点の中身を見ると、こうなっていました。
プラパールが79点。
コットンパールが27点。
淡水パールが24点。
貝パールが2点、樹脂パールが1点。
残り52点は「パール」としか書いていなくて、種類が分かりません。
そして「本真珠」「あこや」と書いてあるものは0点でした。
6月生まれの方に本真珠をお探しなら、うちではなく真珠のお店をおすすめします。
種類による扱いの違いはパールのお手入れの記事に書いたので、そちらも見てみてください。
5月は、一点もありませんでした
5月の誕生石はエメラルドと翡翠です。
在庫1,697点を探して、0点でした。
エメラルドも翡翠もヒスイも、商品名にも素材欄にも説明文にも出てきません。
12か月のうち、完全に空いているのは5月だけです。
5月生まれの方には、いまのところ石でお応えする手がないという感じです。
1月と11月は、それぞれ1点だけ
1月のガーネットは1点。
林檎屋さんの「蓮と猫 トップ」で、ロードライトガーネットが使われています。シルバー、税込9,350円。
蓮の花の上に猫がいる、作家ものらしい一点です。
▶ 「蓮と猫 トップ ロードライトガーネット」の商品ページはこちら
11月のトパーズも1点で、さきほどのカボション ピアスがそれです。
どちらも売れてしまったら、その月は空欄に戻ります。
9月のサファイア15点は、全部が合成サファイアでした
数えていて一番おどろいたのがここです。
9月のサファイアは15点あって、6月の次に多い月でした。
ところが素材欄を1点ずつ見たら、15点とも「合成サファイア」か「人工サファイア」と書いてありました。
天然のサファイアは一点もありません。
数だけ見て「9月は充実しています」と言ってしまうところでした。
しかも15点とも、同じひとつのブランドでした
15点はすべてデコヴィーニャさんの作品です。
シルバー925の小さな動物に、青い石を一粒だけ添えるのがこのブランドの作り方で、その石が合成サファイアなのでした。
「9月の誕生石が15点ある」のではなく、「ひとつのブランドの作り方が15点ぶん並んでいる」というのが正しい読み方だと思います。
たとえばシマリスのピアス。シルバー925に合成サファイア、税込9,350円、残り2点です。
このブランドについてはデコヴィーニャの動物アクセサリー15選にまとめてあります。
7月のルビーも、4点とも合成です
7月のルビーは4点。
こちらも4点とも「合成ルビー」でした。
合成石は質が悪いという意味ではなくて、成分としては天然石と同じものを人の手でつくっています。
色のばらつきが少ないので、小さな石を一粒だけ使う作家ものにはむしろ向いています。
ただ「天然の誕生石を贈りたい」という目的だと話が変わるので、そこは分けて書いておこうと思いました。
同じデザインで、石だけ違う2点があります
数えていて見つけたのが、この組み合わせです。


林檎屋さんの「お星さまとウサギ ペンダントトップ」で、名前もデザインも同じ2点です。
違うのは星の色だけ。
青いほうは合成スピネルで、スピネルは8月の誕生石のひとつ。税込9,900円、残り5点。
赤いほうは合成ルビーで、ルビーは7月。こちらも税込9,900円です。
同じウサギで7月と8月に分かれるので、誕生月で選び分けができる珍しい2点だと思いました。
▶ 「お星さまとウサギ ペンダントトップ(青・合成スピネル)」の商品ページはこちら
▶ 「お星さまとウサギ ペンダントトップ(赤・合成ルビー)」の商品ページはこちら
「ダイヤモンドダスト」はダイヤモンドではありません
4月のダイヤモンドを探したら、名前に「ダイヤモンド」が入る商品が2点出てきました。
パルナートポックの「ダイヤモンドダスト」のピアスとリングです。
素材はピューターとカットガラス、リングのほうは真鍮。
ダイヤモンドダストは、空気中の水蒸気が凍ってきらきら舞う冬の現象のことで、石の名前ではないんですよね。
モチーフの名前なので、4月の誕生石としては数えられません。
4月で実際に選べるのは水晶系の10点で、こちらはルチカさんのものが中心です。
たとえば「リオート 水晶 11号」は天然石の水晶、税込3,850円、残り1点。
数えるときに引っかかったこと
石の名前で数えると、思わぬものが混ざります。
「ルビー」で引くと、最初7点出てきました。
中身を見たら、「アクリルビーズ」と「ナチュラルビーズ」が文字の並びとして引っかかっていただけでした。
アク・リルビー・ズ、という具合です。
3点を外して、本当のルビーは4点。
こういう数え方の罠があるので、数だけ見て記事を書くと間違えます。
天然石35点のうち27点は、ひとつのブランドに集まっています
「天然石」と書いてある商品は35点ありました。
そのうち27点がルチカさんです。
カザさんが3点、あとは鉱物標本と作家ものが数点。
石言葉を書いてくれているのもルチカさんとカザさんで、ここも花言葉を数えたときとまったく同じ結果になりました。
書くか書かないかは、石の種類ではなくブランドで決まっているという感じです。
カザさんの「揺れるアメジスト イヤリング」は、2月の石であるアメジストに石言葉まで添えてある1点。税込3,850円、残り1点です。
カザさんの他の品はKaZaのアクセサリー16選にまとめてあります。
月ごとに、いま選べるもの
数えた結果を、月の順に並べておきます。
1月 ガーネット 1点(蓮と猫 トップ)
2月 アメジスト 3点(揺れるアメジスト イヤリングほか)
3月 アクアマリン・珊瑚 2点(キルシュ ピアスは赤めのうと赤サンゴ。税込2,200円、残り2点)
4月 水晶で代用 10点(リオート 水晶 11号ほか)
5月 エメラルド・翡翠 0点
6月 パール 181点(ハニービスケット ピアスほか。本真珠は0点)
7月 ルビー 4点(すべて合成。お星さまとウサギ・赤ほか)
8月 スピネル 2点(お星さまとウサギ・青ほか。ペリドットは0点)
9月 サファイア 15点(すべて合成。シマリスの ピアスほか)
10月 オパール・トルマリン 2点(opalus ネックレスは天然石のオパールと淡水パール。税込4,180円、残り1点)
11月 トパーズ 1点(カボション ピアス)
12月 ターコイズ 2点(フェザーターコイズ ピアスは税込1,540円、残り2点)
数の少ない月は、売れたらその月が空きます。気になる月があったら早めに見てみてください。
石で選べないぶん、色で選ぶという手
ここまで書いてきたとおり、うちは宝石のお店ではありません。
なので誕生石そのもので12か月そろえるのは、なかなかむずかしいところです。
代わりに私がおすすめしているのが、石の「色」で選ぶやり方です。
5月のエメラルドなら緑、3月のアクアマリンなら水色、7月のルビーなら赤。
その色のカットガラスやビーズを使った品なら、どの月でも見つかります。
贈るときに「あなたの月の色にしました」と一言添えれば、誕生石を贈るのとやっていることは近いと思うんですよね。
石の名前より、相手が身につけたくなる形かどうかのほうが大事な気がしています。
数えてみて、店としてやることが三つ決まりました
ひとつめ。素材欄に石の名前があるのに、それが何月の誕生石かを書いていない品が216点あります。ここに月を足していきます。
ふたつめ。「パール」としか書いていない52点に、プラパールなのか淡水パールなのかを書き足します。贈り物にするときに知りたいところなので。
みっつめ。5月のものを仕入れます。緑の石は探せばあると思うので、次の展示会で見てきます。
数えるまで、5月が空っぽなことに気づいていませんでした。
聞かれる前に分かってよかったです。
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