キュービックジルコニアとは?スワロフスキー・ラインストーン・カットガラスの違いと、在庫1,697点を数えて分かったこと

夕方、店の明かりをつける時間がだいぶ早くなりました。

照明を入れた瞬間に、ショーケースの中の小さな石がいっせいにキラッとするんですよね。

あの一瞬がけっこう好きです。

ただ、そのキラキラにはいろんな呼び名があって、お客さまからよく聞かれます。

「ジルコニアって何ですか」「スワロフスキーとラインストーンは違うんですか」と。

その場では答えられても、店の商品ページがちゃんと書き分けられているかは自信がありませんでした。

なので今回も、在庫を1点ずつ数えてみることにしました。

先に答えを書きます

四つの違いを、ひとことずつで書くとこういう感じです。

キュービックジルコニアは、人の手で作った結晶。

スワロフスキーは、石の種類ではなく会社の名前。作っているのはクリスタルガラスです。

ラインストーンは、宝石に似せたガラスやアクリルの石の呼び名。

カットガラスは、ガラスに面を刻んで光るようにしたもの。

つまり四つのうち、ガラスでないのはジルコニアだけ、ということになります。

ここから一つずつ、店の在庫と一緒に見ていこうと思います。

キュービックジルコニアとは

キュービックジルコニアは、ジルコニウムという元素を材料にして、工場で作られる結晶です。

ダイヤモンドによく似た光り方をするので、ダイヤの代わりとして昔から使われてきました。

硬さはガラスよりずっと硬くて、ダイヤよりは柔らかい、という位置です。

なので普段使いで傷がつきにくく、長く光ったままでいてくれます。

「人工」と聞くと安っぽく感じる方もいるかもしれません。

でも私の場合は、ダイヤに気をつかうより気軽に毎日つけられるほうがうれしいなと思っています。

「ジルコン」は、ジルコニアとは別の石です

名前が似ていて、よく混ざるのがジルコンです。

ジルコンは地面から掘り出される天然の鉱物で、12月の誕生石として扱われることもあります。

ジルコニアとは成り立ちがまったく違います。

店の在庫でジルコンと書いてあるのは1点だけでした。

ニック・ハバードの「ジュエリーボックス シルバーチャーム」です。

ハート型の小箱のふたを開けると、中に小さなジルコンの指輪が入っている、という仕掛けのチャームです。

シルバー925で、大きさは約15mm。税込5,500円、残り2点です。

▶ 「ジュエリーボックス シルバーチャーム」の商品ページはこちら

在庫1,697点を数えました

いま店で買える商品は1,697点あります。

その商品名と素材欄と説明文を全部読んで、四つの言葉が出てくる品を数えました。

キュービックジルコニア(ジルコニア)が28点。

スワロフスキーが42点。

ラインストーンが66点。

カットガラスが141点。

四つのどれかが書いてある品は、合わせて275点でした。

全体の6分の1くらいが、何かしらのキラキラを使っているという感じです。

呼び名は、石ではなくブランドで決まっていました

数えてみていちばん驚いたのは、ここでした。

ジルコニア28点のうち、24点がルチカ。

スワロフスキー42点のうち、33点が和道工房。

カットガラス141点のうち、110点がパルナートポック。

ラインストーン66点のうち、45点がまたルチカでした。

同じように光る石でも、どの言葉で書くかは、作っているブランドの習慣でほぼ決まっていたわけです。

お客さまが「スワロフスキー」で探すと和道工房ばかり出てきて、「カットガラス」で探すとパルナートポックばかり出てくる。

店の検索窓から見ると、こういうふうに偏って見えていたと思います。

ジルコニアは、10金と組んでいることが多い

ジルコニア28点を並べると、もう一つ分かったことがありました。

28点のうち18点が、10金(K10)の台と組み合わさっていました。

シルバーの台が4点、残りは真鍮などです。

小さくて硬い石なので、長く使う金の台に合わせやすいのだと思います。

今日の一点に選んだのも、そのうちの一つです。

ルチカ 雫 ピアス 10K キュービックジルコニア

ルチカの「雫 ピアス 10K」です。

涙の形をした10金の枠の中に、キュービックジルコニアが一粒。

説明文によると、この一粒自体もしずく型にカットされています。

大きさは縦6mm×横4mmで、耳たぶにちょこんと乗るくらい。

写真で見ても分かるとおり、小さな爪で石を留めてあります。

税込3,520円、残り2点です。

▶ 「雫 ピアス 10K」の商品ページはこちら

同じ10金とジルコニアの組み合わせで、形違いもあります。

正方形の石を細い10金の枠で囲んだ「スクエアカラット ピアス 10金」は、税込3,080円、残り1点。

▶ 「スクエアカラット ピアス 10金」の商品ページはこちら

猫のシルエットと小さな星が並ぶ「シルエットキャット&スター ピアス」は、税込4,620円、残り1点です。

▶ 「シルエットキャット&スター ピアス」の商品ページはこちら

シルバーにジルコニア、という組み合わせ

金ではなくシルバーに合わせたものも、少しだけあります。

林檎屋の「唐草猫 リング」は、唐草にからまった猫のリングで、花の真ん中に紫色の石が入っています。

素材欄には「キュービックジルコニア(人工石)」と、人工石であることまで書いてありました。

こういう書き方をしてくれると、買う側は迷わなくて助かります。

フリーサイズで、税込14,300円、残り2点です。

▶ 「唐草猫 リング(パープル人工石付き)」の商品ページはこちら

ホアシユウスケの「うまくいくネコ ピアス」も、シルバーとジルコニアです。

毛並みまで彫り込んだ猫の顔の片耳ピアスで、税込8,800円、残り1点です。

▶ 「うまくいくネコ ピアス」の商品ページはこちら

スワロフスキーとは

スワロフスキーは、オーストリアで創業したクリスタルガラスの会社の名前です。

石の種類の名前ではありません。

ガラスを細かくカットして、たくさんの面で光を返すように作られています。

店では和道工房の作品に一番多く使われていて、説明文にこんな一文が入っています。

「スワロフスキーはクリスタルガラスですので、樹脂粘土にレジンをかけた部分より繊細です」という内容です。

42点のうち21点に、この「クリスタルガラス」という説明が入っていました。

作家さん自身が、ガラスだから気をつけてねと書いてくれているわけです。

和道工房 月への願い ネックレス 三日月とウサギ

こちらは和道工房の「月への願い ネックレス(ホワイトシルバー)」です。

三日月の中にウサギがいて、赤い目だけがキラッと光ります。

この作品の説明文にも、先ほどのスワロフスキーの注意書きが入っていました。

モチーフは縦27mm×横23mm、税込16,500円です。

▶ 「月への願い ネックレス(ホワイトシルバー)」の商品ページはこちら

同じ和道工房で、ガラスドームの中に小さな世界を閉じ込めた「ウサギの聖歌隊 ペンダント」もあります。

素材欄に「樹脂粘土・スワロフスキー・UVレジン・ガラスドーム」と、使っているものが全部書いてあります。

税込6,820円、残り3点です。

▶ 「ウサギの聖歌隊 ペンダント」の商品ページはこちら

ジュアルキャスケットの「ボタンバックキャッチ エアイヤリング(グリーン)」は、ボタンのようなゴールドのパーツに、色とりどりのスワロフスキーを合わせた品です。

税込3,740円、残り2点です。

▶ 「ボタンバックキャッチ エアイヤリング(グリーン)」の商品ページはこちら

ラインストーンとは

ラインストーンは、もともとドイツのライン川でとれた水晶を指す言葉だったそうです。

いまは、宝石に似せて作ったガラスやアクリルの石をまとめてこう呼んでいます。

裏側に銀色の箔を貼って、光を反射させているものが多いです。

店のラインストーン66点のうち、素材欄にガラスと書いてあるのは39点、アクリルが出てくるのは6点でした。

気になったのは、66点のうち素材欄に「ラインストーン」と書いてあるのが4点だけだったことです。

残りは説明文の中にだけ出てきます。

素材欄だけ見て選ぶ方には、石が入っていることが伝わりにくい書き方でした。

ルチカの「patricia ピアス(ブルー)」は、王冠をかぶった小鳥の目にラインストーンが入っています。

税込2,420円、残り7点です。

▶ 「patricia ピアス(ブルー)」の商品ページはこちら

A&C エナメル パリの「インペリアルイースターエッグ」のロケットペンダントも、エナメルの卵にラインストーンをちりばめた品です。

ネコの入ったMサイズは、税込3,300円、残り2点です。

▶ 「ロケットペンダント インペリアルイースターエッグ(ネコ)」の商品ページはこちら

カットガラスとは

カットガラスは、ガラスの表面に面を刻んで、光を返すようにしたガラスのことです。

ラインストーンとほぼ同じものを指すことも多いです。

それがよく分かる品が、店に2点ありました。

パルナートポック ハミルトンスター リング 青いカットガラス

パルナートポックの「ハミルトンスター リング」です。

説明文の一行目は「ラインストーンがキラリと光る」で始まります。

ところが次の行では、同じ真ん中の青い石を「カットガラス」と呼んでいます。

一つの商品ページの中で、同じ石に二つの呼び名が使われているわけです。

間違いというより、それくらい近い言葉なのだと思います。

10号で、税込2,420円、残り1点です。

▶ 「ハミルトンスター リング」の商品ページはこちら

もう1点は「クレセントリング」。

カットガラスを三日月の形に並べたピンキーリングで、説明文では同じ石を「ラインストーン」とも書いています。

フリーサイズ(3号基準)で、税込3,740円、残り1点です。

▶ 「クレセントリング ピンキーリング」の商品ページはこちら

見分けたいときに見るところ

商品ページで、どの石かを見分けたいときの見どころを書いておきます。

ひとつめは素材欄です。ジルコニアとスワロフスキーは、たいてい素材欄に名前が出ています。

ふたつめは台の金属です。10金やシルバーの台なら、石もジルコニアのことが多いです。

みっつめは値段です。店の中央値で見ると、ジルコニアが3,630円、ラインストーンが2,420円でした。

ただ、値段の差は石よりも台の金属と作り手の手間で決まっている感じがします。

スワロフスキーの中央値は5,610円ですが、和道工房の手作りの作品が多いぶん、高めに出ています。

金の違いについては18金・金メッキ・真鍮の違いにまとめています。

お手入れの違い

ジルコニアは硬いので、柔らかい布でから拭きすれば十分です。

ガラスの石は、硬いものにぶつけると欠けることがあります。

ラインストーンは裏の箔が水気で曇ることがあるので、つけたまま手を洗ったりお風呂に入ったりは避けてください。

石が取れてしまったときは、アクセサリーの石が取れたら接着剤で付けていい?を見てみてください。

瞬間接着剤は、ガラスの石を白くくもらせてしまうので使わないほうがいいです。

数えてみて、店としてやることが二つ決まりました

ひとつめ。ラインストーンを使っているのに素材欄に書いていない62点に、書き足していきます。

ふたつめ。ハミルトンスターとクレセントのように、同じ石を二つの名前で呼んでいる品は、呼び名をそろえます。

どちらも、お客さまが検索したときに見つけやすくするためです。

キラキラの呼び名がブランドごとにばらばらなのは、数えるまで気づいていませんでした。

照明をつけるたびに光っていたのに、ちゃんと見ていなかったなと思いました。

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