イヤーカフが落ちるときの調整方法|つけ方のコツと、痛いときの直し方

八月に入って、髪をまとめてしまう日が続いています。
うなじは涼しいのですが、耳もとががらんとして見えます。

それでイヤーカフを着けるようになったのですが、夏はこれがよく落ちます。
汗で滑るのと、髪を結び直すときに指が引っかかるのとで、気がつくと肩の上に転がっています。

「イヤーカフ 落ちる」という言葉で当店にいらっしゃる方がいて、同じところで困っておられるのだと思ったんですよね。
今日はその直し方と、そもそもの着け方をまとめておこうと思います。

 

イヤーカフが落ちるのは、耳の厚みと開き具合が合っていないから

イヤーカフは、Cの字に開いた金属を耳の縁に挟んで留めます。
留め具もバネもありません。
挟む力だけで留まっているので、開き具合が耳の厚みより広いと、そのまま滑り落ちます。

イヤーカフを真上から見たところ。金色の帯がCの字に開いていて、両端のあいだに耳を挟むすき間がある

写真の、両端のあいだに空いているところ。
ここに耳の縁が入ります。
商品ページに「間口:約5mm」と書いてあるものがありますが、あれがこの部分の幅で、挟める厚みの目安になります。

耳の縁の厚みは人によってかなり違います。
同じ人でも、耳たぶの縁と、その少し上の軟骨のあたりでは厚みが変わります。
落ちる原因は品物の不良ではなくて、着ける場所と開き具合が合っていないだけ、ということがほとんどです。

 

イヤーカフのつけ方|耳のどこに挟むか

着ける場所は、大きく三か所あります。
耳たぶの縁、耳の真ん中あたりの軟骨、それから耳の上のほうの縁です。

いちばん落ちにくいのは、耳の真ん中から少し上の軟骨のところです。
ここは縁が厚いうえに、上に向かってすぼまっています。
下に滑ろうとしても、細いほうへは進めないので止まります。

耳の模型に着けたイヤーカフ。耳たぶの縁を挟むかたちで、蝶が横向きにとまっている

こちらは耳たぶの縁に着けた例です。
耳たぶは薄いので、落ちやすいかわりに痛くなりにくい場所という感じです。
デザインを正面から見せたいときは、この位置がきれいに見えます。

着けるときは、耳の外側から縁をまたぐように差し込んで、奥まで押し込みます。
斜め後ろから前へ滑らせると入りやすいです。
手で大きく広げてから着けると金具が伸びてしまうので、広げずにそのまま入る場所を探すほうが早いです。

 

それでも落ちるときは、開き具合をほんの少し狭めます

真鍮やピューターのイヤーカフは、指で曲げて調整できます。

耳から外した状態で、Cの字の両端をつまんで、ほんの少しだけ内側に寄せます。
1ミリ動かせば十分です。
着けてみて、まだ落ちるならもう半ミリ。
これを何度か繰り返して、ちょうどいいところを探します。

一度に大きく曲げないでください。
金属は同じところを何度も曲げると疲れて、最後には折れます。
少しずつ、回数も少なく、が結局いちばん早いです。

つまむのは、金属の帯の部分だけにしてください。
石やモチーフのついているところを持つと、力が接着面にかかって外れます。

コットンパールや樹脂を使ったものは曲げられません。
その場合は着ける位置を変えて合わせます。

なお、同じ「落ちる」でもネジバネ式やクリップ式のイヤリングは直し方がまったく違います。
そちらはイヤリングがゆるい・落ちる時の締め方に、実物の写真つきで書いてあります。

 

痛いときは、逆に広げます

イヤーカフが痛いときの原因は、たいてい締めすぎです。

軟骨は耳たぶと違って、押されると血のめぐりが悪くなります。
30分ほどで鈍く痛みはじめて、外したあともしばらく赤いままになります。

直し方は狭めるときの逆で、Cの両端をほんの少し外側へ開きます。
強さの目安は「落ちない一歩手前」です。
指で触るとわずかに動くくらいで、ちょうどいいと思います。

着けっぱなしにしない、というのもよく効きます。
私の場合は、家に着いたら先に外してしまうようにしています。

締めつけではなく、かゆみや赤みが出るタイプの痛みなら、素材のほうかもしれません。
そちらは金属アレルギーとアクセサリーの素材にまとめてあります。

 

今日のイヤーカフ|胡蝶の夢 イヤーカフ

三匹の蝶が羽を広げてとまっている真鍮のイヤーカフ。手前の蝶は淡い赤、奥の蝶は淡い水色に彩色されている

Palnart Poc(パルナートポック)の「胡蝶の夢 イヤーカフ」です。
羽を広げた蝶が三匹、Cの字の帯にとまっています。

手前の一匹は淡い赤、向こう側の一匹は淡い水色。
この色は日本の工房で職人さんが一つずつ筆で挿しています。
羽の筋も一本ずつ立体で彫ってあって、光の当たり方で影の出方が変わります。

大きさは17mm×22mm、素材は真鍮です。
価格は4,290円(税込)で、在庫は2点あります。

「胡蝶の夢」は、荘子の故事から来ています。
蝶になった夢から覚めたあとで、自分が蝶の夢を見たのか、蝶がいま自分の夢を見ているのか分からなくなった、という話です。
夢と現実の境目がなくなることのたとえとして、いまも使われています。
三匹が同じ方を向いていないのは、そのあたりの話に合っているように思います。

真鍮なので、上に書いた曲げての調整ができます。
使っているうちに色が濃くなっていく素材でもあるので、その扱いは真鍮のアクセサリーについてをご覧ください。

▶ 「胡蝶の夢 イヤーカフ」の商品ページはこちら

 

ほかにもいろいろな形のイヤーカフがあります

開き具合や幅が違うので、着けたい場所に合わせて選べます。

センプテントリオン イヤーカフ(片耳)
白蛇が星をくわえた形で、真鍮とピューター。H17×W16mm、間口は約5mm。3,300円・在庫1点。
間口の数字が出ている数少ない一点なので、厚みの見当をつけたい方の目安になります。

レンコン イヤーカフ
H7×W15mmと小ぶりで、耳の上のほうにも収まります。真鍮・3,080円・在庫1点。
穴のひとつが星の形になっていて、穴が多いことから「先を見通す」縁起物とされています。

文鳥イヤーカフ
文鳥が耳の縁につかまっているように見えます。3,520円・在庫2点。

Oiri イヤーカフ(ブルー)
コットンパールを、香川県西讃地方の和菓子「おいり」に見立てています。
片方がイヤーカフ、もう片方がイヤリングという組み合わせで、左右で違う着け方になります。2,640円・在庫1点。
こちらは曲げての調整ができない素材なので、着ける位置で合わせてください。

価格の幅も広くて、ホアシユウスケさんの星のイヤーカフA(ゴールド)のような作家ものもあります(真鍮・8,800円・在庫1点)。

 

穴がなくても、耳もとは変えられます

イヤーカフのいいところは、ピアスの穴が要らないことだと思っています。
穴を開けていない方はもちろん、開けたけれど今は休ませているという方にも使えます。

落ちるのも痛いのも、たいていは開き具合を1ミリ動かせば収まります。
合わないまま我慢して、そのうち引き出しの奥にしまってしまうのがいちばんもったいないので、ぜひ一度いじってみてください。

穴なしで着けられるものをもう少し見たい方は、月モチーフのイヤリングと、ピアスをイヤリングに変えるイヤリングコンバーターもどうぞ。
使わない季節のしまい方はアクセサリーの保管方法に、ピューターという素材についてはピューターのアクセサリーに書いてあります。

贈りものにお探しでしたら、いきものモチーフのアクセサリーのほうも見てみてください。

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