結婚式のお呼ばれアクセサリーのマナー|避けたい四つと、ピアス穴がなくても着けられるもの

八月も下旬になると、秋の式の招待状が届く頃です。お店にも「来月、友人の結婚式で」というご相談が、この時期はぽつぽつ入ります。

服と靴と鞄は決まったのに、耳もとで手が止まる。そういう話をよく聞きます。私も同じで、当日の朝に鏡の前で三回着け替えたことがあります。

調べると決まりごとが山ほど出てきて、かえって分からなくなりました。実際に守っている方が多いのは、そのうちの数個だけだと思っています。今日はその数個と、当店で結婚式に使えるものをご紹介しようと思います。

避けたいものは、四つ覚えておけば足ります

一つめは、白一色の装いです。白は花嫁さんの色なので、服も小物も白でまとめるのは避けます。ただ、これは全体の話で、白いパールの粒はこの中に入りません。ここを混同して、パールまで外してしまう方がときどきいらっしゃいます。

二つめは、革と毛皮とアニマル柄です。生きものの命を思わせるものは、お祝いの席では外しておきます。革のバッグや、ファーのついた襟もここに入ります。

三つめは、二連のネックレスです。重なっていることが「くり返し」を思わせるという言われ方をします。気にしない方も増えましたが、年配の方が集まる式では一連にしておくほうが安心だと思っています。

四つめは、大きすぎるものと、音の出るもの。チャペルは静かなので、揺れてかちかち鳴るものは自分でも気になります。

この四つ以外は、そこまで神経質にならなくて大丈夫だと思っています。モチーフの内容そのものを咎められることは、ほとんどありません。ここは職場でも浮かないアクセサリーの選び方と同じで、内容より大きさと光り方のほうが見られています。

昼の式と、夜の式で少し変わります

昼の式は、外の光が入ります。強く光る石をつけると、想像しているより目立ちます。昼はパールや、つや控えめの金属のほうが収まりがいいです。

夜の式は照明が落ちるので、少し光るものを足したほうが顔まわりが明るくなります。昼は避けたきらめきも、夜なら向いています。

最近は昼から夕方にかけての式が多いので、迷ったら昼のほうに合わせておくと外れません。

白いパールが定番なのは、いちばん静かだからでした

パールが式に向いているのは、格式が高いからというより、光り方が静かだからだと思っています。石のように一点で強く反射せず、表面全体がやわらかく光ります。

粒の大きさは、耳もとなら八ミリくらいまでが落ち着いて見えます。それ以上になると、写真に写ったときに耳もとだけ浮きます。

真珠そのものの話は、ずいぶん前にパール(真珠)の魅力にまとめてあります。種類や見分け方が気になる方はそちらをどうぞ。

今日の一点|ゴールドリボン イヤリング(ルチカ)

ルチカのゴールドリボン イヤリング。金色のリボンに小粒の淡水パールが下がっている

ルチカのゴールドリボン イヤリングです。税込1,870円、大きさは1.1×1.4センチ。真鍮の細い棒をひねって結んだような形のリボンに、淡水パールが一粒下がっています。

パールは2.5から3.0ミリで、かなり小さい部類です。ニッケルフリーの金具で、金属は真鍮。商品ページのほうに「結婚式や入学式などのオケージョンや、お洒落のアクセントにと、色々なシーンに活躍しそう」と書いてあります。

これを今日の一点にしたのは、リボンという形のためでもあります。結び目のモチーフは、お祝いの席で咎められることがありません。花や蝶だと花嫁さんのブーケや装花と重なることがありますが、リボンはそこを避けられます。

ピアスの穴がなくても、その日のうちに着けられます

透明な樹脂のノンホール金具が付いたゴールドリボン イヤリングの裏側

裏側です。透明な輪が付いているのが見えると思います。樹脂のノンホールという金具で、耳たぶを強く挟むのではなく、耳の縁に引っかけるようにして留めます。

式の相談でいちばん多いのが「穴を開けていないので選べるものが少ない」という話でした。ネジバネ式は締めすぎると痛くなりますし、緩いと落ちます。樹脂のノンホールは当たりが柔らかいので、朝から晩まで着けている日には向いています。

商品ページにも「樹脂ノンホールだから、柔らかくて耳が痛くなりにくい、いたわり設計つき」と書いてあります。ネジバネ式が緩いときの締め方はイヤリングがゆるい・落ちる時の締め方のほうに書きました。

同じ形でゴールドリボン ピアスもあります。こちらは税込1,760円。穴のある方はピアスのほうが軽くて楽です。

耳もとは二センチ以内だと、落ち着いて見えます

ゴールドリボン イヤリングの拡大。リボンの結び目と小粒の淡水パール、透明な樹脂の輪

拡大したところです。リボンの輪の内側が空いているので、正面から見ると金属の面積が小さく見えます。同じ1.4センチでも、面で埋まっているものより軽く見えるという感じです。

耳もとの目安は、私は二センチ以内にしています。式の写真は集合写真が中心で、顔から少し引いた距離で撮られます。二センチを超えると、そこで初めて耳もとが目に入るようになります。

胸もとは三センチ台まで大丈夫です。首から下は服が広いぶん、少し大きくても浮きません。長さの決め方はネックレスの長さの選び方にまとめてあります。

当店で「結婚式」と書いてある品は、十五点でした

当店の商品ページを「結婚式」で引いてみたら、十五点が出てきました。数えてみて、思っていたより少ないと感じました。

内訳は、耳ものが十四点とリングが一点。パールが入っているのは六点で、あとはピューターや真鍮に色を挿したものでした。

式に着けやすいものを、小さい順に並べておきます。サークルパール ピアスは直径1.0センチ、税込1,870円。ゴールドリボン イヤリングが1.1×1.4センチ。テネル ピアスは直径2.3センチで、小さなパールを敷き詰めた形、税込1,870円。ガラスのお花とパールのピアスは2.8×1.5センチ、税込2,530円。

少し大きめでもよければ、シュリータ ピアスが4.2×2.8センチでパール七ミリ、税込2,090円。Oiri イヤリング(雨粒色)はコットンパールで縦三センチ、税込2,090円。こちらは商品ページに「結婚式などのおめでたい時にぜひつけてほしい1点」と書いてあります。穴のある方はOiri ピアスのほうで、ポストがチタンです。

指輪ならカスミソウ リングがあります。税込4,840円のフリーサイズで、カスミソウの花言葉が「無邪気」「幸福」「感謝」。商品ページにも「お誕生日や結婚式など、お祝いの場にぴったりの花」と書いてありました。

十五点のうち八点は、ブランドの定型文でした

ひとつ、断っておきたいことがあります。十五点を一点ずつ読み直したら、そのうち八点は同じ文章でした。

パルナートポックの五点は「結婚式やパーティーなどの大切な日にも、またちょっとしたお出かけや普段使いにも身につけて」。ルチカの三点は「結婚式や入学式などのオケージョンや、お洒落のアクセントに」。どちらもブランドが複数の商品に同じ言い回しで書いているもので、その一点のために書かれた文章ではありません。

残りの中には、そもそも着ける場面の話ではないものも混じっていました。白鳩 ピアスは夢占いの説明に「ウエディングドレスと同じ白い色」と出てくるだけですし、マルガリータ王女 ピアスは十七世紀の王女の生涯の話です。

検索して出てきた数を、そのまま「式に使える品数」と思わないでください、という話でした。私も数えている途中でそこに引っかかって、一点ずつ本文を読み直すことになりました。

ついでに書いておくと、今日の一点にしたゴールドリボンも、定型文の三点のうちの一つです。それでも選んだのは、文章のほうではなく、樹脂ノンホールという金具のほうに理由があるからでした。

花嫁さんの「サムシングブルー」のこと

十五点の中で、一点だけ書き方が違うものがありました。パルナートポックのブルースター ピアスです。

ブルースターはガガイモ科の花で、薄い青の五弁が星の形に見えることからその名前が付いています。花言葉が「幸福な愛」と「信じあう心」。商品ページには、この花言葉が「サムシングブルー」という言い伝えに由来することが書かれています。

花嫁さんが青いものをひとつ身につけると幸せになれる、というあの風習です。欧米ではブーケにこの花を混ぜることがあるそうです。青は聖母マリアの色で、つつましさと誠実を表すという話も添えてありました。

縦十一ミリ、横十二ミリのピューター製で、ポストはサージカルステンレス。税込3,410円。ゲストが差し色に使ってもいいですし、これから式を挙げる方がご自分のために選ぶのもいいと思っています。

二次会や会費制なら、選べるものが増えます

式と披露宴を出たあと、二次会だけ着け替える方がいます。これはとてもいい手だと思っています。

二次会はレストランやカフェが会場なので、決まりごとがほとんどありません。会費制のパーティーやカジュアルな一・五次会も同じです。式のあいだは小さいパールで通して、二次会で好きなものに替える。替えのひと組くらいなら荷物になりません。

当店だと、この場面がいちばん品数の多いところです。パピヨンシェード イヤリング昼花ピアスのような、カットガラスの入った揺れるものが向いています。昼花ピアスは縦22×横18ミリの蝶で、税込8,250円。夜の照明の下だと、この手のものがきれいに光ります。

気軽なものならパールフック ピアスが税込1,540円、全長四センチ。淡水パールのピアスは最長5.5センチでパールが八ミリあり、揺れ幅の大きいほうです。

黒いパールは、結婚式ではなく別の日のものです

お通夜やお葬式のことも、ついでに書いておきます。こちらのほうが決まりごとが少ないぶん、外れると目立ちます。

一連の白か、黒のパール。それ以外の光るものは外す。長さは短めで、胸もとに届かないくらい。これだけです。二連が避けられるのは結婚式と同じ理由で、こちらのほうが強く言われます。

当店に本物の黒真珠は二点だけあります。タヒチパール シルバー ラリエット ネックレスタヒチパール & ジルコニア ペンダント トップで、どちらもタヒチ産のAAグレード。ただ、一連の形ではないので、弔事のために選ぶものではありません。この二点は装いのためというより、石そのものを見て選ぶ品だと思っています。

それから、名前に「ブラック」と付いていても中身は違うことがあります。当店の揺れるパール イヤリング(ブラック)は、パール自体は白で、あいだに黒い棒が入っている品でした。私も一覧の名前だけを見て取り違えかけました。

帰ってきたら、その日のうちに拭いておく

式の日は、朝から夜まで着けたままになります。真夏や初秋だと、そのあいだずっと汗がついています。

パールは特に汗に弱いところがあります。表面が薄い層でできているので、酸が残ると曇ります。帰ったら乾いた柔らかい布で一度撫でておくだけで、次の年も同じ顔で使えます。

真鍮やメッキも同じで、汗が残ったまましまうと変色の元になります。しまい方はアクセサリーの保管方法に、金属で肌が荒れる方の話は金属アレルギーとアクセサリーの素材にまとめてあります。着けたまま眠ってしまった翌朝のことはアクセサリーはつけたまま寝てもいい?のほうに書きました。

おわりに

式のアクセサリーは、正解を当てにいくものではないと思っています。白一色を避けて、革と毛皮を外して、一連にして、大きすぎないものにする。この四つを通っていれば、あとは好きなもので大丈夫でした。

当店は変わったモチーフのものが多い店なので、式そのものに向く品はそれほど多くありません。それでも、小さいパールとリボンくらいなら揃っています。式の分だけ静かなものを一組持っておいて、二次会から自分の好きなものに戻る。それがいちばん楽な着け方だと思っています。

ご結婚のお祝いを贈る側の方は、誕生日プレゼントに贈りたいアクセサリー12選動物好きさんへ贈りたい、いきものモチーフのアクセサリーのほうもどうぞ。

▶ 「ゴールドリボン イヤリング 【Luccica ルチカ】」の商品ページはこちら

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