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神奈川県 A藤 様

2019年4月3日にご注文いただきました神奈川県のA藤様。

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実店舗 建築計画 進行中

実店舗の建築 計画

 
実店舗の移転計画、遅々とではありますが進行中です。

そもそも実店舗を移転することに関して当初から意見が割れていた今回の計画。
いろんな案が持ち上がっては消え、新たなプランが持ち上がってはまた立ち消え、計画が進まないままに月日だけがどんどん過ぎていくような気がしていました。
 
ようやく最近、ちょっとづつではありますが計画がまとまりつつあります。
 
 

古いものを生かす

 
建物にはどうしても古びたアンティーク感を出したい私たち。
 
もともと古い建物が好きで、何十年も前に建てられたようなボロボロの建物があるとついつい眺めてしまいます。
黒ずんだ壁面やツタで覆いつくされた屋根や壁、隙間風が入ってくるに違いない古い窓枠やペンキが剥げたドア、ささくれた木材やトタン屋根を見ると、工場でも民家でも空きビルでもその哀愁にワクワクが止まりません。
 
増築を繰り返して不思議な形になってしまった民家は、中に入って見たくて仕方がありません。
 
素敵な建物 高松 雑貨屋

道すがらに見かけたキュンとする古い建物

 
新築のまっさらで汚れ一つないさわやかな建物ももちろん素敵ですが、私は多少薄暗くて、くたびれていても長年人々に使われてきた記憶のようなものを持っている場所や建物が好きです。
 
ですが、新築で古びた感を出そうとするとやっぱり手間暇がかかるし、古材を使って建てることを専門にしているような建築会社さんでないと古材を集めるツテが無いみたい…
 
 

新築でレトロな雰囲気を出すには

 
これまでお店づくりの参考にしようと、県内外のいろんなカフェや雑貨屋さんなどをめぐりました。
そして古びた感じを生かして建てている素敵なお店さんがたくさんあるのを見ました。
 
 雑貨屋 ウタタネ
 
「こんな風にしたい!」と思わせてくれる素晴らしい建築がたくさんあったのを見たのですが、実際に建築会社さんに「古びた感じを出したい」と相談すると高確率で何となくしぶ~いお顔をされます。
「できない」「材料がない」「そんなのはやったことない」「費用が高額になる」「実用的ではない」
これらが理由のようですが・・・
 
じゃあなんで現実にはレトロなお店が建っているんでしょうか。おかしいな
 
一般住宅専門の大工さんに聞いたからいけなかったのかと思い、一般住宅でもオシャレな家を建てることに長けている会社さんや、主にお店を建てている会社さん、コンテナハウスを扱っているところなど、何社かにお話を伺いました。
ですがどうも実用的ではないという方向性で、「アンティーク風」ではないリアルアンティークの窓枠を付けるのは止めさせたがります。
 
アンティークのドアや窓枠を使ってお店や自宅を建てた方々って、もしかしてご自分でDIYでドアを設置したり窓枠を付けたりしたのでしょうか?そんなヒロミさんみたいな自宅を自分で改装してしまうほど器用な人ってたくさんいらっしゃるの?
 
おそらく新築で古いものを付けようとしているために、色々困難が出てくるのだと思います。
すでに上物があって、それをリフォームしてレトロ感のあるイメージに仕上げるのであれば問題は少なくて済むのでしょうが、新築だと建築許可を取らないといけないので「これでは許可が下りない」ということに繋がってくるのかと予測します。
 
 

アンティーク建具の入手方法

 
建物はシンプルな四角い建物。窓やドアに古いものを使いたいのが私たちの希望です。
できれば床や壁にも足場板などの古材を使いたかったのですが、床一面を覆うほどたくさん集めるツテが無いし、お金もかかるだろうということだったので、そこは予算上あきらめます。
 
工事をお願いすることにした建築会社さんがアンティークの建材を取り扱っている人とのつながりが無いようでしたので、自分たちで気に入ったものを買ってきて設置してもらうことにしました。
 
洋風の古道具といえば、高松にあるdodo(ドド)さんという、アンティーク雑貨店がとても有名です。
イギリスの家具を中心に、チェコ・ドイツ・ベルギー・フランスなどの蚤の市をまわり集めた雑貨がたくさん詰まったアンティーク雑貨屋さんです。私はここで選べば何だってかっこいいというほどdodoさんに(勝手に)信頼を置いています。
(できることならクイール・キャラメリゼもお客さんにこんなに信頼されるお店になりたいです。)

県外からも買い付けに来る方がいらっしゃるようですよ。
 
アンティークショップdodo  アンティークの机
 
 

建具選び

 
dodoさんに足を運ぶこと数回。
最初は何となく店内を見て回り、どんなものがあるのかを確認しながら好きなものを好きなように見て帰りました。
 
2度目はひとまず絶対に必要なことが分かっているメインの入り口のドアと、素敵な窓枠に予約を入れて帰りました。
 
アンティークの扉 アンティークの窓枠
 
3度目はドアや窓がいくつ必要か書き出し、建築師さんに描いていただいた設計図を持参しました。
建築師さんにはドアや窓を見てくるので設置可能かどうか判断してほしいという話を通してあります。
 
dodoの店長さんに奥にしまわれている窓枠やドアを出してきてもらって現状を確認。
dodoさんでは取扱商品のリペイントや鍵の設置、窓にガラスを入れるなどの加工もしてもらえます。
 
めぼしいものの写真を撮り、サイズを測って頂き、設置する場合どのようにするのが良いと思われるか、大工さんに確認しておくべきここなどアドバイスを頂きました。
 
4度目は、建築師さんが建具屋さんを引き連れて現物確認。
またまた店長さんに色々お話をお聞きしながら、設置可能かどうか、どのように設置すべきかの確認です。
 
 
 
古い建具は、ドアなどの厚みの部分に設置の際に問題が起きるかもしれない段差が付いていたり、ぴったり閉じるべき窓に隙間が空いていたりするものが多いので、取り付けをしてもらう大工さんに現物確認してもらうことは必須事項となります。勝手に買ってきて「付けてください」と言っても様々な困難が生じ、せっかく購入したのに取り付けができないなんてことも起こります。
事前に希望の建具が設置可能かどうか、設置後に雨漏りや隙間風などの問題が起きないか、問題がありそうな場合にはどのように解決するのか考えておかないといけません。
 
また近々建築師さんと、問題のありそうな窓枠について相談することになっています。
「これでは隙間風が入ってきて実用性が薄い」と言われてしまうと思うのですが、何度か創意工夫で問題なく設置できればと願っています。
 
 

解体前の古い民家から材料をもらう

 
床材など、同じ材料がたくさん必要になってくる箇所は、古材がたくさん集まらないという理由から、あきらめてペイントによる「アンティーク風」で進めようかと考えておりました、そんな折。
 
家の近くに古いおうちが建っています。
地域の防災マップに「管理不行き届きな空き家」としてチェックが入っているほど味のある民家。
そんな味わい深い建物を今年中には取り壊すという話を耳にしました。
 
すぐ持ち主さん宅を訪ね、古い板など頂いても良いかご相談しましたところ、快くご承諾していただけました。ありがとうございます!!
こんなにタイミングよく、どこででも手に入らない貴重な味わい深くなった材料が手に入るなんてありがたいことです。
 
いつでも中に入って見ても良いとのこと。
危険かもしれないので、ヘルメットをかぶって入る方がよろしいということでした。さっそく建築師さんたちと物色させていただこうと思います。
 
また、解体現場からもらってきたとかいう断熱材をあげても良いという方とも出会い、自分たちで用意できるものは用意しつつ、今は見積もりを待っています。
建物を建てるってなんて大変なんだろうかと言うことしか思いませんが、ちょっとづつ確実に進めていけたら良いのですが・・・
 
 

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